- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061180956
作品紹介・あらすじ
クオリティ・ライフを設計するための知恵!!
人間と機械との調和を求めて、ことにスピードの速い機械や複雑なメカニズムを持つ機械を対象にスタートした人間工学は、いまでは生活機器や建築空間にまで応用の範囲が広がっている。すなわち、人間――機械系から、人間――物系、さらに人間――空間系への進展である。
そして、このことは物の側から人間の側に視点を置き換えて対象を見直すことを促し、物質優先の既成概念に反省を呼びかけるような新しい価値体系を提供してくれる。
感想・レビュー・書評
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この本は、人間が生活する上で関わることの多い「もの」を、筆者がどのように設計してきたかをわかりやすく紹介した本。設計の進め方は、人体の構造、各パーツのサイズをベースにしているので、今でも十分に通用することがいたるところに書かれている。家具選びをする人なら、第4章、第6章あたりはとても参考になると思う。前提知識として専門的な知識は一切不要。「設計というのは、総合と分析の過程を繰り返しながら、一歩ずつ目標に近づいていく技術である」という一文には感銘を受けた。
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82年刊のブルーバックスシリーズ本。30年以上前でもすでに人間工学なるものがあったのかと妙な感心をしつつ一気読み。著者は建築工学専攻だが、生物学的人間工学を提唱し、多くのデータを取ったこの分野のパイオニア的人物。当時の機器で実に丁寧なデータを集めていると敬服。現在のJIS等の規格の基準となっている。人体データなど、30年で変わるものもあるが、考え方などは万国共通で使えるはず。椅子や寝具など、普段自分が扱う製品とは違う分野の製品についての設計論が多かった点で新鮮でもあった。工業機器にもそのまま応用可。
資源の大切さや、木材への回帰?いたずらな技術への無条件降伏を警告している点でも当時の画期的書ではなかったか? -
出版社/著者からの内容紹介
クオリティ・ライフを設計するための知恵!! 人間と機械との調和を求めて、ことにスピードの速い機械や複雑なメカニズムを持つ機械を対象にスタートした人間工学は、いまでは生活機器や建築空間にまで応用の範囲が広がっている。すなわち、人間――機械系から、人間――物系、さらに人間――空間系への進展である。 そして、このことは物の側から人間の側に視点を置き換えて対象を見直すことを促し、物質優先の既成概念に反省を呼びかけるような新しい価値体系を提供してくれる。
目次
第一章 人と物とのかかわり
第二章 人間工学とはなにか
第三章 住まいの人間工学
第四章 家具の人間工学
第五章 乗物座席の人間工学
第六章 寝具の人間工学
第七章 材料の人間工学 -
人間と物との相互作用およびインターフェースを考えるきっかけにはなる。
第3章まではいいが、そこからがグダグダな気もする。
古い本なので最新の本を並行して読むことをおすすめする。