人間工学からの発想―クオリティ・ライフの探求 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061180956

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  •  82年刊のブルーバックスシリーズ本。30年以上前でもすでに人間工学なるものがあったのかと妙な感心をしつつ一気読み。著者は建築工学専攻だが、生物学的人間工学を提唱し、多くのデータを取ったこの分野のパイオニア的人物。当時の機器で実に丁寧なデータを集めていると敬服。現在のJIS等の規格の基準となっている。人体データなど、30年で変わるものもあるが、考え方などは万国共通で使えるはず。椅子や寝具など、普段自分が扱う製品とは違う分野の製品についての設計論が多かった点で新鮮でもあった。工業機器にもそのまま応用可。
     資源の大切さや、木材への回帰?いたずらな技術への無条件降伏を警告している点でも当時の画期的書ではなかったか?

著者プロフィール

1916~2016年 長野県生まれ、京都大学卒業。千葉大学工学部建築学科教授、工学部長を経て名誉教授、千葉工業大学教授、農学博士。専攻は人間工学、住宅産業、木材工学。日本インテリア学会名誉会長。日本建築学会賞、藍綬褒章、勲二等瑞宝章、みどりの文化賞、日本建築学会大賞を受賞。日本建築学会名誉会員。日本人間工学会名誉会員。著書は「インテリア大事典」「インテリア学辞典」ほか多数。

「2018年 『新装 インテリアの人間工学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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