10歳からの相対性理論 (ブルーバックス)

  • 講談社 (1984年10月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (205ページ) / ISBN・EAN: 9784061181847

作品紹介・あらすじ

アインシュタインだって、共通1次にはまける!
われわれの住む空間と、過去から未来へ流れゆく時間とに対する考え方を、根底からくつがえしたアインシュタインは、長い科学史の中でも、類をみない天才である。この大天才にして、大学の入学試験では、語学と生物で点がとれず、失敗してしまった。彼は、自分の興味のある数学や物理学はとことんやるが、嫌いな学科にはまったく関心をもたないという、現在の日本の学校教育制度からみれば、一種の異端児だったのである。さあ、みんな、元気を出そう!!

感想・レビュー・書評

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  • 『アインシュタインだって、共通一次にはまける!

     われわれの住む空間と、過去から未来へ流れゆく時間とに対する考え方を、根底からくつがえしたアインシュタインは、長い科学史の中でも、類をみない天才である。この大天才にしえ、大学の入学試験では、語学と生物で点がとれず、失敗してしまった。彼は、自分の興味のある数学や物理学はとことんやるが、嫌いな学科にはまったく関心をもたないという、現在の日本の学校教育制度からみれば、一種の異端児だったのである。さあ、みんな、元気を出そう!!』(カバー見返しより)

     カバー見返しに「共通一次」などどあるように、一昔前の本です。私がスイスへ最初に赴任した1987年、飛行機の中でこの本を読みまし。アインシュタインがスイスに住んでいたこと、そして相対性理論はスイスで生まれたこと、そんなことは何も知らない文系の私は、ブルーバックスにしては数式が少なく、篠崎三朗氏の魅力的なイラストが満載のこの本は長いフライトを乗り切る読み物としては格好のものでした。

     アインシュタインについての関心は、米国の原爆開発の「父」として、晩年には核兵器反対の急先鋒として果たした役割の矛盾と、その理由を知りたかったからということがまずあります。この点は日本人が、アインシュタインに対して無条件の評価をすることができない理由ではないかと思います。

     この本はアインシュタインの研究(特に相対性原理)とその生涯を結びつけて科学読み物として構成してあり、すらすらと読んでいけるのですが、難解な理論が簡単に頭に入ってしまうかと言えば、残念ながらそんなことはありませんでした。面白いなと思ったのは、「長い長いはさみの話」。非常に長い棒やはさみを太陽に突き刺して、地球から動きを伝えるとその動きがすぐさま太陽に伝わる、・・・ような気がする、そんな気がするがそれは誤りであることです。(これは篠崎氏の秀逸なイラストにより思考実験のワクワクが伝わってくる)瞬時に棒やはさみの動きが伝われば、その動きは光よりも速いことになります。それはありえない、光速より速いものはないのがアインシュタインの相対性理論です。

     篠崎氏のイラストは、現在都筑卓司氏が監修した最新のアインシュタイン本『誰にもわかるアインシュタインのすべて』に引き継がれています。

  • 【ブログで紹介】

    【本書のポイント】
    図書館にあることを知り、
    約40年ぶりに読みました。
    難しい表現や数式は”ほとんど”でてきません。
    伝記に学術的内容が織り込まれた本です。
    アインシュタインはユダヤ人で
    迫害や差別を受けた生涯でした。
    ノーベル賞は、
    直ぐには受賞できませんでした。
    研究が原爆を生み出すきっかけとなってしまった
    ことは晩年に影を残しました。
    相対性理論は理解しにくいため、
    伝記的要素が多くなっています。
    しかし著者の文章は面白いため引き込まれました。


    本書は約40年前、大学1年生の時に読みました。
    図書館にあることを知り、
    久しぶりに読みました。
    内容はほとんど忘れていました。

    図書館の本は書庫に入っていました。
    色やけがひどく、
    汚れ・水よれの表記が付いていました
    昭和60(1985).5.7第3刷発行なので、
    ちょうど私が読んだ版と同じかもしれません。

    タイトルに「10歳からの」とあるように
    難しい表現や数式は”ほとんど”でてきません。

    伝記に学術的内容が織り込まれた本です。
    アインシュタインや背景にある理論は
    イメージしやすく簡単に説明されています。
    ただし10歳では理解できないと思います。。。

    アインシュタインはユダヤ人なため、
    二つの世界大戦を通じ、
    迫害や差別を受けた生涯でした。
    ノーベル賞は、
    政治的背景や理論の難しさから
    直ぐには受賞できませんでした。
    質量とエネルギーの関係を発表したことが、
    いずれ原爆を生み出すきっかけとなってしまった
    ことは晩年に影を残しました。
    相対性理論は理解しにくいため、
    本書では伝記的要素の話しが多くなっています。
    しかし著者の文章は面白いため引き込まれました。

    ブルーバックスは、大学のはじめに多く読みました。
    著者の説明は分かりやすくて何冊か読みました。
    当時本書を読み、
    相対性理論について細かい説明はなかったため、
    気になって心のどこかに残っていたのでしょう。
    そのため40年も経って、
    何故か気になり、
    相対性理論関連の本を読む状況になっています。

    【目次】抜粋
    1 相対性理論を一口でいうと
    2 窓ぎわのアルバート
    6 時間よ、おそくなれ!というお話
    7 光より速いものをさがそう
    9 ぴかぴかの大学教授時代
    11 プラハの友と敵
    13 曲がった空間の不思議
    15 宇宙に、重心はあるか?
    18 日本での40日間
    19 暗い日が近づく
    23 プリンストンの夕陽

    (2025.5.11)

    ※2025.4.18台東区中央図書館で貸出
     2025.4.20読書開始、5.8読了

  • タイトルが良くない

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 読んで見たら相対性理論の中身についてはほとんど書かれていなくて、アインシュタインの伝記に近い内容だった。たしかにそうすれば10歳からでも読めるわな,,,。

  • 105円購入2002-02-00

  • 想像しにくい内容を分かり易く説明してくれてます!ただ、後半は相対性理論の本というより、アインシュタインの伝記のような・・・

  • 今年は一般相対論が世に出て100年を迎えるが、実家に帰省した時になんとなく目につき、再び帰りの電車で読んでみた。たぶん、高校時代にこれを読んだと思うのだが、あまり覚えていない。買った当時はやはり理解出来なかったのかも...。ただ、こうしたブルーバックスが物理への興味を持たせてくれたのだと思い出した。
    本書は、相対性理論とそれを作り上げたアインシュタインについて当時の情勢をふまえながら時間を追って説明している。数式はほとんどないので内容はやさしく書かれている。深く突っ込んだ内容を知りたい人には不満が残るかもしれないが、相対性理論を取り巻く様々なエピソードが面白いと思う。ぼくとしては、どちらかと言うと、そちらの雑談の方が印象に残った。

  • さすがにブルーバックスだけあって、読みやすい。(^^)
    相対論に興味がある人にはオススメかも。

  • 1984.11.17

  • 相対性理論の専門的な解説書ではない。
    相対性理論の基本的な内容を簡単に説明している。
    また、アインシュタインの生い立ち、激動の世界大戦時代の彼の境遇、そして晩年の彼の生活を描いている。


    相対性理論の解説だけにとらわれず、相対性理論が当時の学者や一般の人たちに与えた影響を知ることができる。
    当時の情勢がアインシュタインの人生にどのような影響を及ぼしていたかも知ることができる。

    相対性理論を数式を使わずに、骨格をわかりやすく解説しておりビギナー向け。
    相対性理論とアインシュタインに興味がある人には是非おすすめの一冊である。

    ただし、伝記といえるほど彼の人生を掘り下げているわけではなく、相対性理論解説書というほど充実したものではないので、どちらか一つを深く知りたい人には十分な内容ではない。

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著者プロフィール

1928年浜松市生まれ。海軍兵学校、旧制一高から東京文理科大学物理学科へとすすみ、同大学院では統計力学を専攻。物理学の全分野にわたって幅広い知識をもつ。横浜市立大学で教鞭をとり、同大学名誉教授。研究者ではあるが、専門分野以外でも多芸多才。国内の写真なら、一目見て何県何市かがわかるという。ブルーバックスの著作は『四次元の世界』『10歳からの相対性理論』『マックスウェルの悪魔』など17冊(うち共著1冊)。累計300万部を超える。2002年7月惜しくも逝去された。

「2019年 『トポロジー入門 奇妙な図形のからくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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