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本 ・本 (242ページ) / ISBN・EAN: 9784061190764
作品紹介・あらすじ
小山にすむ小人の一族、コロボックルたちは、むかし豆つぶほどの小さないぬを飼っていた。コロボックルよりも、もっとすばしこくて、りこうな動物だったという。ところが、死にたえたといわれていたそのマメイヌが、いまでも生き残っているらしい。マメイヌさがしに、コロボックルたちの大かつやくがはじまった。「だれも知らない小さな国」の続編。
感想・レビュー・書評
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コロボックルたちが昔飼っていたという豆つぶくらいの大きさの犬。そのマメイヌをさがすためにコロボックルたちがあっちこっちあれやこれやと奮闘。「だれも知らない小さな国」の続編。大人なって結婚したセイタカさんとおチビさんも。緻密に丁寧にそしていきいきと描かれたコロボックルの世界。本当にどこかでこんなふうに生活しているんじゃないかと思わせてくれる。人間も人間でないものも自然もこんな風に共存できたらいいなあと思うが。優しい世界。
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すごいちっちゃないぬを、すごいちっちゃなひとが、みつからないほどのちいささで、ころぼっくるたちも、みつからないけど、さいごにみつかった。
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小学生の時に興味がわかず読んでいなかったため、大人になった今、1作目と2作目を読んだ。
まず、冒険物語としては、心躍る作品だったと思う。
しかし今読むと、人間とコロボックルの共存や多文化共生…というよりは、植民地主義的な描かれ方だと思った。
これは時代背景によるもので、作者に明確にその意図があったとは思わない。主人公はコロボックルを愛しているし、最大限のリスペクトがあることは伝わる。
これは、「人間の形をした未知の種族」(それが現実では特定の人種だったりした)に出会った時、「研究対象」として見るか、同じ人間として関わるか、という科学の態度がどう変わってきたのか、今はどうか…という視点で見ると、気付かされることは多い。
特に2作目で顕著だったが、男女の描かれ方もまた、差別的である「女のくせに」「男まさり」のような表現が山ほど出てくる。
これもこの時代ではむしろリスペクトであるのだろうが、今では受け入れ難いと思う。
今の子どもにおすすめはしないな〜、読むならば、昭和の名作として、解説付きで読んでほしいな〜という感想。 -
コロボックルシリーズその2
妙興寺ブックオフにて取り寄せ -
前作より数年経ったお話。
せいたかさんとおちび先生は結婚して、子どももいる!ステキ!
続編ではコロボックルたちが主役。マメイヌ(ユビギツネ)の伝説を追う。くもの糸とかかたつむりのワナとか。
コロボックルだけでもかわいいのに、ちいちゃいイヌとかもう。もうもう。 -
いやっぱりおもしろい!
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【図書館本】前巻からばびゅっと時軸が飛び、視点も変わって驚いたけど、今巻も面白かった。
コロボックル目線で話が進んでいくので、彼らの仲間になれたような錯覚w 相変わらずせいたかさんの行動力が凄いと思ったし、コロボックルたちとの関係も良好で羨ましい。←
もっともっと彼らの生活を見てみたいと思った。素敵なシリーズ。 -
コロボックルの暮らしも随分とゆたかになってきたのが読んでいて面白い。
小さいながらも細々と頑張るコロボックルを応援したくなる。
そして絶妙な村上勉さんの絵が可愛くてたまらない。 -
マメイヌ、新聞発行と熱気はあるのだが、躍動感に欠け、セイタカさんがコロボックルに若干、パターナリズムで、権威的な存在になり、おチビとママさんへ性差別的なものを感じてしまった。また、マメイヌを罠にかけてつかまえるなんて野蛮だ。
しかし、そのような現代の頭でっかちな見方だけではダメなんだろうな。子どもの視点に戻らないと。
伝説のコロボックルがさらに伝説のマメイヌを探すという、入れ子構造。セイタカさんが電気技術者で、何かを手作りで生み出せるという子どものあこがれ。エク坊にラジオを贈る際のセイタカさんの慎み深さ。コロボックルが力をあわせて行動する詳細なプロセス。
マメイヌへの罠にしても、実際、コロボックルはクマンバチ隊をつくったりと決して、純朴な存在ではない。自衛や、機密厳守も考えた、リアリスティックな存在であることを忘れてはならないだろう。 -
コロボックルの風の子がつかまえようと思っている豆犬。さあ、つかまるのか?!答えは、読んでみな (^▽^)
著者プロフィール
佐藤さとるの作品





