モモちゃんとアカネちゃんの本(2)モモちゃんとプー (児童文学創作シリーズ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 551
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061192324

作品紹介・あらすじ

シリーズ第2作。いつのまにかママの手助けができるほどにすくすくと成長したモモちゃんに妹のアカネちゃんが誕生します。そして、黒ねこのプーにはめすねこのジャムという友だちができました。母と子の心のふれあいをふくよかで歯切れのよい文と対話でつづり、生き生きとした幼児世界を描いた名作。

感想・レビュー・書評

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  • この巻は全然覚えていない。
    洪水の話やあかねちゃんが生まれたこと、そしてお母さんは2人をお留守番させて買い物。
    昔のお母さんは小さな頃からお留守番させていたのかなぁ?

  • ■き239
    #モモちゃんとプー
    #1階本棚

    #読んであげるなら6才から
    #自分で読むなら小学低学年から

    ■出版社からの内容紹介
    シリーズ第2作。いつのまにかママの手助けができるほどにすくすくと成長したモモちゃんに妹のアカネちゃんが誕生します。そして、黒ねこのプーにはめすねこのジャムという友だちができました。母と子の心のふれあいをふくよかで歯切れのよい文と対話でつづり、生き生きとした幼児世界を描いた名作。

    #210ページ
    #寄付本

  • 10月9日、朝のラジオ番組で第五福竜丸展示館の学芸員・市田真里さんがお勧めしていたので紐解きました。松谷みよ子さんの本は初めて読みました。

    モモちゃんシリーズは、現実の家族と幻想が入り混じったような、不思議な感じがする世界でした。自然溢れる一軒家に、お母さんとお父さんと猫のプーと一緒に住んでいて、3歳から幼稚園年長組までの日常が書かれています。モモちゃん目線で世界を見たら、こんな感じかなぁという「絶妙な描き方」です。最後にはアカネちゃんという妹さんも産まれます。

    全部で17篇載っていますが、市田真里さんが紹介したのは、そのうちの一編「クレヨン ドドーン」です。1/4ぐらいに圧縮して紹介します。

    モモちゃん(もう直ぐ5歳)が近所のコウちゃんとお絵描きして遊んでいる途中、コウちゃんが「みたいまんががあるんだ」と言ってテレビをつけると、どこもかしこも戦争のことばかり。
    いんこが教えてくれました。
    「みなみのほうで、せんそうがおこっているんです。とりもどうぶつもめいわくしているんです。なにしろ、にんげんというのは、ほんとにもう‥‥」
    「せんそう、モモちゃんちにもくる?」
    「かもしれません」
    「いや、うちにきたらいや。ねえ、どうしておとなたちはせんそうするの?せんそうなんてやめて、ご本よんだり、絵をかいたりすればいいのに」
    「わかった、クレヨンないのよ、きっとー。」
    そしてモモちゃんとコウちゃんは戦場にワープして、大砲にクレヨンと画用紙を詰めて、ドドーン!兵隊さんたちは、喜んでみんな絵を描き始めました。
    ‥‥でもこれは、やっぱりいつもの夢の中の出来事でした。
    家に帰ってモモちゃんはお母さんに聞きます。
    「ママ、せんそうどうした?おしまいになった?」
    テレビでは(まるで今のウクライナみたいに)戦争のことばかり。
    「せんそうしてるよ、まだしてるよ、せんそうやめえっていったのに」「クレヨンあげたのに」そう言ってぽろぽろ涙をこぼすモモちゃん。
    「ねえ、せんそう、どこまでくるの?えきまでくるの?がどのおかしやさんまでくるの?おうちまでくるの?モモちゃん、こわいよ」
    「きませんよ。あのせんそうはとおいところなの。でももしそばまできたら、ママが、だめ!っておこるから、ね」
    最後の言葉は流石松谷みよ子さんです。普通のお母さんは、その手前で何とか慰めようとするのではないでしょうか?ところが、モモちゃんは、ここで満足しません。ここがモモちゃんの凄いところだと市田真里さんが言っていました。
    「でも、どこかでしているんだよ、それなのに、だめ!ってママいわないの?はやくいわないと、みんな死んじゃうよ」
    ママの膝でモモちゃんは、いつまでもしゃくりあげていました。

    ラジオを聴きながら、背中がぞくりと震える気分を味わいました。

  • ももちゃんが大きくなり、プーとの関係も少し変わる。妹ができたり、戦争の話題がでてくるとか、この後が気になる。

  • シリーズ1作目よりもこちらがお気に入り。
    少し大きくなり、自主性が出てきたモモちゃんと黒猫のプーの存在が好きなのかもしれない。

    何年も後にシリーズ最後まで読み終えた時、結末にショックをうけた記憶あり。それも経験。

    #小学生

  • モモちゃんの妹ができてよかったとおもった。
    たったちゃんとたあたちゃんはまだ出てきていない。

  • あきすねらいどろぼうが、プーのことを怖がっていたので、「プーが、可哀想(*´Д`*)」と、思いました。

  • 表紙をみたしゅんかんモモちゃんとプーが見ている赤ちゃんはだれだろうと思って読んでいったらその物語がでてきてびっくりしました!

  • 前作ではシリーズ内では比較的ほのぼのと読むことが出来たのだが本作は、不気味なストーリーが多かった。実話を基にしているということを知った上でで読むと考えさせられる内容であった。

  • 図書館員が薦める子供向けの本。うちに帰るまで中味がわからなかったのだが、この本ずっとあったんだと感動。子どもの時読んで中味はすっかり忘れていたのだが、ひとつの話だけところどころ覚えていた話が、かげをなめられたモモちゃん。ウシオニのおしりをママがぺんぺんとたたいてモモちゃんのかげをとりかえすところとかげを持っていったママがモモちゃんにかげが戻らなくてこまっているところをパパがぺろっとなめてくっつけるところ。子ども心に怖くて鮮明な記憶として残ったのだと思う。電話をかける擬音には時代を感じた。

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著者プロフィール

1926年、東京生まれ。1944年頃より童話を書きはじめ、1956年、信州へ民話の探訪に入り、『龍の子太郎』(講談社)に結実、国際アンデルセン賞優良賞を受ける。以来、民話に魅せられ創作と共に生涯の仕事となる。日本民話の会の設立にかかわり、松谷みよ子民話研究室を主宰。著書に『女川・雄勝の民話』(国土社)『日本の昔話』『日本の伝説』『昔話一二ヶ月』『民話の世界』(共に講談社)『現代民俗考』8巻(立風書房)など。

「1993年 『狐をめぐる世間話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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