本覚坊遺文

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 33
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061193659

感想・レビュー・書評

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  • 美しい日本語と文章と、武人と茶人の心の動きを簡潔ながら丁寧に、かつ本覚坊という第三者の視点から客観的な主観で語られている構成、素晴らしい小説だ。
    井上靖という作家の凄さを強く感じ入った。

  • 「利休にたずねよ」で初めて読みその世界に没入。「等伯」で登場する利休や世相の予備知識となる。
    ある程度知ったつもりなのに、この本は最初、読みずらい。
    だが、利休の死を第三者が考察。解明不能なことで利休の求める世界観が描かれていた。

    「-たずねよ」では世俗から離れがたい色気のある人間であり、等伯の目からは身心共に大きい力強い男性として描かれていた。でも、本覚坊(と靖)の目から見た利休は富、名声、権力、色からも解脱し魂だけの世界、なにもいらない世界を追求した利休が描かれている。
    靖の端正な文章も素晴らしい。

  • この幽玄を理解できる民族である日本人として生まれたことを感謝したい。私が出会ったのは高校生のときだけど、墓まで持っていきたいと思っている名作。

  • 孔子と同じ形式

    でもこっちの方が読みやすかった

  • 映画版は、素晴らしい出来です。

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著者プロフィール

井上 靖(いのうえ やすし)
1907年5月6日 - 1991年1月29日
北海道旭川で生まれ、天城湯ヶ島、三島・沼津で18歳まで過ごす。その時代までのことは『しろばんば』をはじめとした「自伝的小説三部作」に詳しい。金沢の第四高等学校(現・金沢大学)で詩作を始め、京都帝国大学を卒業後大阪毎日新聞社に入社。
小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950年デビュー。現代小説、歴史小説、エッセイ、自伝的小説、シルクロード西域関連の作品、詩集など創作範囲は多岐に及ぶ。主な代表作に、『風林火山』『氷壁』『天平の甍』『おろしや国酔夢譚』などがある。
1964年日本芸術院会員に。同年『風濤』で第15回読売文学賞、1980年菊池寛賞、1985年朝日賞などをそれぞれ受賞。1976年には文化勲章も受章しており、多数の受賞歴がある。

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