夜中の薔薇

  • 講談社 (1981年10月30日発売)
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感想 : 4
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784061193673

感想・レビュー・書評

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  •  著者は観察眼が優れていたのもあると思うけれど、書きながら自分を試しているような印象があり、書くことの積み重ねで文章を磨いていったのだろうなぁというのが伝わってくるので尚更惹き込まれた。
     人物についてただ紹介しているだけでもおもしろいし、記憶を掘り起こしながら自分を客観視してストーリー立てているのもおもしろくて、完全に向田邦子ファンになってしまった。

     装丁を見かけることが多かったけれど憧れのような感覚があり、意図して買うのではなく縁があったとき手にとろうと決めていた夜中の薔薇。
     エッセイというものの魅力はわからずあまり手をとることがなかったのだけど、エッセイってこういうものなのかとすとんと落ちてきた感じがした。
    読み終わるのが惜しかった1冊。

  • 食べものの話。仕事の話。エピソードに近しい香りを感じたりするととても嬉しくなった。豚肉とほうれん草の鍋は母がよく作ってくれたけど、向田さんのこれをやってくれていたって初めて知った。簡単で美味しいんだよね。

  • 引越しのお手伝いに伺ったお宅で、処分される山から頂戴してきた一冊。新解さんとともに、お持ち帰り。

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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