100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (1977年10月19日発売)
4.23
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Amazon.co.jp ・本 (31ページ) / ISBN・EAN: 9784061272743

作品紹介・あらすじ

 100万年も しなない ねこが いました。
 100万回も しんで,100万回も 生きたのです。
 りっぱな とらねこでした。
 100万人の 人が, そのねこを かわいがり, 100万人の 人が, そのねこが しんだとき なきました。
 ねこは, 1回も なきませんでした。


読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。

●週刊朝日書評
「これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、子供もまた楽しむことができよう。それが絵本というものの本質であるはずだ。そして『100万回生きたねこ』は、絵本の本質をとらえている。」

●日本経済新聞「こどもの本」書評
「 このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。」

感想・レビュー・書評

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  • 今日(2025年7月22日)村上マシュマロさんが、いいね!をくださった。
    自分のメモ書きを読んで泣く。
    愛猫だったミイとちびのことを思い出す。亡くなってから何年も経つが、忘れられない。すごく愛していた。自分よりも、愛していた。泣く…

    読了日 2020年7月23日



    • りまのさん
      村上マシュマロさん
      優しいお言葉を、ありがとうございます
      私は涙腺がとても弱いのです。
      何かにつけ、すぐに泣いてしまいます。
      大人として、恥...
      村上マシュマロさん
      優しいお言葉を、ありがとうございます
      私は涙腺がとても弱いのです。
      何かにつけ、すぐに泣いてしまいます。
      大人として、恥ずかしいのですが、そんな自分を許しています。人にも自分にも甘いところがあります。読書はそんな自分に刺激をくれます。ずっと本が読めずにいましたが、このごろ、絵本や写真集などから、読んだり 眺めたりするようになりました。
      100万回生きた猫 この絵本、私はとても好きなのです。読んで、お気に召されたら、とても嬉しいです!
      すてきなメッセージを、ありがとうございます!
      2025/07/23
    • りまのさん
      100万回生きたねこ でした!
      絵本のタイトルを間違えてごめんなさい!
      100万回生きたねこ でした!
      絵本のタイトルを間違えてごめんなさい!
      2025/07/23
    • 村上マシュマロさん
      りまのさん

      丁寧なコメントの返信をありがとうございます。
      猛暑、危険な暑さが続く夏、また日々色々あるかと思いますが、くれぐれもお身体を大切...
      りまのさん

      丁寧なコメントの返信をありがとうございます。
      猛暑、危険な暑さが続く夏、また日々色々あるかと思いますが、くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいませ。
      2025/07/23
  • H30.9.2 読了。

    ・死を恐れない自分が大好きな虎ネコが、愛する者が出来てから愛する者と生きることを選んだ。どちらかというと大人向けの絵本。

  • 人生において、「泣きたくなる」ときの想いというのは、時に、全ての優先事項を投げ出したくなる程の、かけがえのない大切なものなのかもしれない。

    泣くことって、時に、堪えたり、我慢したりすることもできるけれど、そうした事を考える余裕もないくらい、気付いたら号泣していたときの、心の中って、どんな感じなのだろう?

    もっとアイロニーの効いた作品かと思っていたが、そんなことは全くなくて、「生きる」ことの意味と、「死」が訪れることの意味を教えてくれた、人生賛歌にも思えた、愛の物語でした。


    私の好きなシーン

    「おれは、100万回も……。」
    と いいかけて, ねこは,
    「そばに いても いいかい。」
    と, 白いねこに たずねました。

  • 実はちゃんと読んだことありませんでした。
    さすが100刷を超える不朽の名作。

    100万回の生を生き、100万回の死を経てきたねこは飼い主の誰も彼も嫌いで、受ける愛情にも興味を示さず、好きなのは自分のことばかり。
    他のねこ達からもちやほやされ、傲慢で王様気取り。

    そこで出会った白いねこ。
    他の取りまきねこ達と違い、どんなにオラオラ風を吹かせてもそっけないそぶり。
    そこでふと心からの本音を素のことばで伝える。
    「そばに いても いいかい。」

    真の愛情を知ったねこ。
    白いねこが亡くなったとき流した涙の痛々しさが胸をつく。
    心を入替え、素直であればこそ本当の喜び、悲しみがあるということ。

  • この本はブクログや姉に贈るにあたって前情報が頭にありました。
    姉にはもちろん新品を贈ったが、金欠なので私は行きつけとなったコミュニティの図書館で読む(笑)
    余談だが、今はカーリル https://calil.jp/ というサイトがあって事前に蔵書があるか確認できるのです。おや、書評やまとめも作成できるとは。ブクログに負けず劣らずですね。

    読んでみるとなかなかに切ない。
    100万回生きそしてあっさりと死んでいくとらねこ。何度も繰り返された生死。しかもそれは退屈な。

    100万と1回目(?)にしてただ一匹の猫としての生を受けます。
    ずーっと何をするにも「大嫌い」だった彼は自分のことが大好きになりました。
    しがらみもなく、また男として100万回をくぐり抜けた勲章を手にしたからでしょうか。
    マドンナのしろねこに語って聞かせます。でもクールビューティのしろねこはなんだか退屈そう。
    それからとらねことしろねこは結ばれます。
    そして突然の別れからとらねこは愛を見つけます。自分以外のものへの愛です。
    釈迦は輪廻転生を繰り返し、悟りを開きました。悟りを開くと二度と転生することはありませんでした。
    転生を繰り返した囚人ねこは、他者を愛することで、もう生まれ変わる輪廻から出ることとなりました。愛という悟り、いや大切な気づきを得たのですから。

    この絵本で著者は「慈愛」のメッセージを読者へ伝えたかったのではないでしょうか。
    子供が、自分以外の他者を認めはじめた時に、愛を持って接せるように。大人が他者に無頓着にならないように。

    ねこのように、他者へ、愛を伝えたくなりますね。

    • 5552さん
      夜型読書人さん、こんばんは。

      去年のクリスマスくらいにこの本を読んでから半年余り。
      懐かしいなあ、と思いながらレビューを拝見させてい...
      夜型読書人さん、こんばんは。

      去年のクリスマスくらいにこの本を読んでから半年余り。
      懐かしいなあ、と思いながらレビューを拝見させていただきました。

      未知の本のレビューを読むのも楽しいのですが、読んだことのある本を思い出しながら他の方の見解を知るのもまた格別です(^-^)

      夜型読書人さんのレビューの
      ‘子供が、自分以外の他者を認めた時に、愛を持って接せるように。大人が他者に無頓着にならないように’という言葉にはハッとさせられました。

      ついつい無頓着になりがちですから。

      コメント書きながら読みかえしてみたんですが、やはり素敵な、自分にとって大事なお話なんだなと思いました。

      それでは、お邪魔しました(^-^)/

      2018/05/13
    • ししまるさん
      こんにちは
      5552さんのコメントに感謝いたします。
      そうですね、読んでいてうーんと考えてしまいました。
      とても子供向けとは思えない文学性を...
      こんにちは
      5552さんのコメントに感謝いたします。
      そうですね、読んでいてうーんと考えてしまいました。
      とても子供向けとは思えない文学性を持った作品なのですもの。
      私の見解にそのように言っていただけて嬉しいです。
      またいつでもいらしてください。
      2018/05/13
  • 有料(30分200円くらい)で子供が遊べるアトラクションパーク内にて

    子供は遊具に夢中なので
    待ちつつ、絵本コーナーで再読

    タイトル通り、何度も死んでは
    飼い主が泣いて、猫はまた別の飼い主のもとで生きている(転生?)話

    生きかえることが、自動的ではなく
    猫自身の意思で決めていること
    がわかる。

    最後の決断は、覚えていたのに
    なんだか読み終えて気持ちが急に
    ソワソワしてしまった。

    大切な人を見つけて生きている自分の今、今を生きているのか?
    同じ決断ができるか?
    次の人生はないと思えるか?

    もう子供と遊びつつ、全力で積み木を
    ただただテーブルの上に並べ
    なんだかわからない迷路のようなモノを作りながらソワソワしていた。

    すぐにアトラクションの利用時間の
    期限が来てしまった。

    すぐに時間がきてしまうし
    「今」しかない。

    数ページの本なのに、考えさせられることが大きい。
    休憩時間に、気軽に手にとる本ではなかった。

    またどこかで出会ったら読もう。

  • ラストの一文は、どうみてもバッドエンドなのに、このストーリーの場合は幸せで満たされている。
    飼い主や、飼われる環境が大嫌い、自分も好きではないとらねこは、100万回も転生を繰り返す。あるときとらねこは、誰のねこでもないのらねこになり、自由を手にし、はじめて自分が大好きになる。ヒーローとなったとらねこは、自分に見向きもしない美しい白ねこに言い寄ります。しらーっとしてる白ねこですが、やがて結ばれ本当の幸せを見つけます。
    とらねこはきっと100万人の飼い主に感謝する気持ちも芽生えたでしょう。
    好きなセリフ
    そばにいてもいいかい
    ねこは、白ねこと たくさんの子ねこを、自分よりもすきなくらいでした

    何気に手に取った、いつか読みたいとは思ってた本でした。こんなに深いとは。今のタイミング、必然だったのかも。自分より大事な者が出来る人生は尊い。一回で終わる人生、今を大切に生きる。
    子供というより大人向け、染みる。声に出して読むと泣けてしまう。

  • 読書サイトで「100万回生きたねこ」を読んだ方が感想UP。この絵本わが家にあったな?と妻に聞き手に取る。初めて絵本を見て+読んでの感想。主人公のねこは、人間嫌い。人間に飼われていた時は100万回死んで生き返った。しかし、人間から離れ、最愛のねこの妻が死んでしまった時には決して生き返らなかった。どう解釈するべきか。。。多分、自分が選んだ人生が最高の満足を得たのだろう。これ以上の最高の人生はなく、悔いもないと。それだけ充実した人生だったんだと。人生、自分も悔いを残さないように愛妻とカタルシスを続けよう!

  • Eテレでやっている『ヨーコさんの‘言葉’』が結構好きでテレビをつけてやっていたりするとよく聞いていたりする。聞くとザワザワしていた心がシンとしてフラットに戻れる気がするからだ。
    そのヨーコさんのいわずとしれた代表作がこの絵本。
    高校生の時買って、数年後弟に借りパクされてから(職場に持ってって共有スペースに置いておいたら誰か持ってっちゃったらしい)数十年。
    他のブクログユーザーさんのレビューを読んだら、どうしてもまた読みたくなってしまい買ってしまいました。

    今日届いたので早速読んでみました。
    前と変わらないシンプルな装丁なので懐かしさで一杯になる。
    前は「ちょっと絵柄がワイルドすぎて好みではない」と思っていたヨーコさんの絵がとんでもなく素敵にみえる。

    昔読んだ本で、宮台真司さん?が「あれって囚人服だよね」と書いていたのを思いだし、この本の意味がちょっとわかった気がする。勘違いかもだけど。

    誰も愛さないことは罪。
    生まれ変わるのは罰。

    自分も他人も愛せないからまた‘生まれて’‘死んで’しまうのだ。

    ヨーコさんのこの絵本には仏教的思想がベースにある、というのも聞いたことがある。

    仏教に明るくないのでよく分かんないんですが。

    おはなしの内容ですが、まず何度も繰り返される「猫は○○なんか、大嫌いでした」の言葉に胸が切なくなる。なんで大嫌いだったんだろう。死んだら泣いてくれるのに。‘誰か’のものである猫生なんていらない、と思っていたんだろうか。
    理由はないのだろうか。

    百万回目にようやく‘誰のものでもない自分’になり自分を愛することを知る。

    自分に自信がある立派な猫なのでモテモテになるが、‘自分‘が一番好きなので他猫を愛することができない。

    「おれは100万回もしんだんだぜ。いまさらおっかしくて」

    そこに現れたのが白いねこ。
    とらねこの自慢に見向きもしない。

    その白ねこの態度がまた天然?小悪魔(笑)

    必要最小限の言葉と行動で自分大好きっこのとらねこの心を奪ってしまう。

    とらねこの「そばにいてもいいかい」は最強のプロポーズの言葉ですね。素直で押し付けがましくなく本当に心から出た言葉って感じがする。

    そしてラスト。
    白ねこが死んで100万回も泣いたとらねこは後を追うように死んでしまい、‘もう生まれなく’なってしまう。

    とらねこは‘罪’を許されたのだ。

    百万回も生きたのに、本当に「生きた」のは最後の一回だけだったんでしょうね。

    輪廻転生とか信じてないんですが、この絵本のおはなしにはグッとくるものがあります。

    今度は死ぬまで手元に置こう(笑)

    • 5552さん
      こんばんは、読書 猫さん。
      コメントありがとうございました。
      この絵本、いい本なんですよ~。
      大泣きしました(TДT)
      お姉さまにプ...
      こんばんは、読書 猫さん。
      コメントありがとうございました。
      この絵本、いい本なんですよ~。
      大泣きしました(TДT)
      お姉さまにプレゼントされたとのこと。
      喜ばれたでしょう?
      私は逆に持ってかれましたが...(^^;
      でも良い本なので弟の職場の人に読まれたかもしれないのは嬉しいことです。

      読書 猫さんの解釈にはなるほどと思いました。
      輪廻地獄、怖そうです。
      ‘死’を解放ととらえるのですね。

      レビューには書きませんでしたが、とらねこは白ねこを愛してなかったら、‘永遠に’生と死を繰り返したのでしょうか。「一億回も生きたんだぜ。いまさらおっかしくて」とか言いながら。
      どちらが幸せでしょうか。

      あ、読書 猫さんはお読みになってないんでしたね。私の拙いレビューの情報だけ(他のレビュアーさんのレビューもお読みになってるかもしれませんが)というのは作者のヨーコさんにあまりにも悪いので、本屋で立ち読みでもいかがですか(^-^)
      本が読めるって幸せなことですよね。
      読めないときはほんとに読めないですし。

      またお越しくださいね~。
      2017/12/23
    • えほんのむしさん
      5552さん、こんばんは。
      コメントありがとうございました!
      なかなか勇気が出ずコメントができなかったのですが、この機会に残していこうと...
      5552さん、こんばんは。
      コメントありがとうございました!
      なかなか勇気が出ずコメントができなかったのですが、この機会に残していこうと思います。

      誰も愛さないことは罪。
      生まれ変わるのは罰。

      この言葉にとても衝撃を受けました。
      私も小学生の時に「ドリフの囚人服みたい」と思ってはいたものの、レビューにも書きましたが鈍過ぎて全く理解できませんでした。
      それが二行で書けてしまうとは…
      読書感想文を書くのが苦痛でしかないような人ですから、5552さんのように書けたらどんなにいいかと思います。
      とっても羨ましいです!
      めずらしくスムーズに書けた夏目漱石の『こころ』の感想文は、先生に「えほんのむしは変わった考え方をするね、面白かったよ」と言われる始末です(笑)
      逆に一般的な意見がどうなのか聞いておけばよかったと今でも思います。
      (当時の自分がどんな感想を書いたのか忘れましたが)
      こんな変わり者でもよろしければ、今後もよろしくお願いします<(_ _)>
      2018/02/02
    • 5552さん
      えほんのむしさん、こんばんは。

      コメントありがとうございます!
      誉められ慣れてないのでびっくりしてます。

      『100万回生きた猫...
      えほんのむしさん、こんばんは。

      コメントありがとうございます!
      誉められ慣れてないのでびっくりしてます。

      『100万回生きた猫』
      わたしも初めて読んだときは、「思ったより感動しないなあ」でした(^-^;
      しばらくして宮台さんの発言を知り、「へー、そんな意味があったんだ~」と。
      その後十年以上の時が立ちブクログをはじめました。
      そして、えほんのむしさんのこの本のレビューをポチしてくれた方がいて、新着レビューに上がっていたんです。
      読んでいた本だったので興味をもって読ませていただき、どうしても読みたくなって楽天ブックスで注文。クリスマスイブの前の日に届きました。
      すぐに読んで書いたレビューです。

      今まで忘れていたけど(笑)えほんのむしさんのレビューの投稿日からみてたぶんそうだとおもいます。
      夜中に感動しながら他の方のレビューもポチポチ押しました。
      遅ればせながらお礼を。
      レビューを書いてくれてありがとうございました。

      文章はコンプレックスがあって、高校生の頃文通相手に「5552ちゃんの書いてることはよく分からない」とぼやかれました(^-^;
      今でも「これちゃんと人に見せられる文なのか?伝わっているのか?」と不安に思いながら投稿しています。
      タブレットに「清書」されて載るとそれなりに見られるような気がしてくる(笑)ので、その誘惑に勝てないでいます。

      そうそう、わたしも小学校の頃作文で先生に「ユニークな作文ですね!」と感想を書かれましたよ(^-^)
      「私」と「テレビ」と「ビデオデッキ(DVD プレーヤーのようなもの)」が最近のアニメ事情を語り合うというものでした(^-^;
      作文っていうか、妄想...?(笑)
      喜んでもらえたから良かった、と思いましたが(ポジティブな小学生時代の私)
      えほんのむしさんの作文への先生の感想もたぶん、誉めているんですよ。
      「一般的」な感想はたぶん見慣れてらっしゃると思うので。
      私は自分のレビューが「一般的」すぎる感想だ!とちょっと悩んでいるくらいなので羨ましいです。

      長文になってごめんなさい。

      こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m


      2018/02/02
  • すごくすごく久しぶりの絵本。子ども達が幼い頃は毎夜読んでいたのに…絵本いいですね。
    短いお話の中にたくさん詰まっていて。
    100万回生きたねこ、最後に生ききれて本当によかった。お店なのに思わずホロリです。

  • 「あるトラねこがいた。そのねこは好きでもない色んな飼い主達に飼われながら100万回死に、生き返って100万回生きた。ねこは死ぬのが怖くなかった。...」
    カウボーイビバップで初めてこの物語を知りました。
    読み聞かせの度に、胸が詰まって涙をこらえるのに必死です。子供は('_'?)となってます。

    • fufufuyokoさん
      面白そう。読んでみたくなりました。村上春樹さんの本を沢山読んでますね。いいねをありがとう。私もフォローさせていただきます
      面白そう。読んでみたくなりました。村上春樹さんの本を沢山読んでますね。いいねをありがとう。私もフォローさせていただきます
      2024/08/18
  • 確かに読んだ記憶は‥ほんの数週間前のことでした。まったく・・・
    もう一度図書館で読みました。
    内容はしっかり記憶に残っているので、絵・・・これです。
    白い猫が何より美しく。 100万回の猫もりりしくハンサム(?)で
    最後の方は涙が思わず…

    絵も佐野洋子さんなんですね。絵本は好きですね。

  • ねこはいろんなところで生きてました。あるときは王さまのねこで戦争に。あるときは、船乗りに。あるときはサーカスに。どろぼうもおばあさんもこどもも好きではなかった。何回でも死ぬのも平気だった。でも、白いねこに出会って、家族になって、白いねこが死んだら、悲しくて泣きました。
    感情がなかった、生きているのに死んだも同然のねこが、家族を持てたことで、人生(猫生?)が輝いたお話だった。そばにいる身近な人を大切にしたいなと思った。

  • 勝手に始めた「人気の絵本の特徴を見つけよう」の試み3冊目。
    こちらも絵本コーナーに行けば必ず平積みされていると言っても過言ではない超名作。
    だけどあらすじはすっかり忘れており、今回再読して、そういえば最後こういう結末だったわ!と懐かしい気持ちに。
     
    簡潔にまとめると、死んでは生き返るを繰り返してきた主人公のネコが、白ネコに一目惚れし、一途に求愛し、やがて家族となり、最期は彼女の死と共に自分も隣で永眠するというお話。

    再読して感じたのは、
    ・単純に人生やり直せるの羨ましい
    ・白ネコへの一途なアタック微笑ましい
    ・愛の力は偉大

    子供の時にどう感じたかをはっきり覚えていないことがかなり悔やまれるが、幼少期の自分には、猫がいろんな人生送るという部分が魅力的に映っていたんじゃないかな?と思う。
    大人としては、ラストの一途な愛とか、家族愛みたいなものの大切さを伝えたいという意図も大きそうだが、私はこのラストの展開完全に忘れてたしなぁ…。
    ストーリー展開は起承転結が割とはっきりしていて、猫の色々な人生というワクワク感、愛の力と感動のラストという要素もあり、男女関係なく楽しめる絵本だなと感じた。

  • 最初に読んだ佐野洋子さんの本は、「役に立たない日々」という、強烈なエッセイだった。佐野さんが絵本作家とは知らずに読んだエッセイで、それがとても面白かったので、佐野さんの本職の絵本で、とても有名な本書を読んでみた。



    【ここからネタバレあります】
    絵本の感想を書こうと思うが、長いお話ではないので、感想だけで、ある程度、筋が分かってしまうと思います。ネタバレになります。

    絵本でも、普通の小説でも、本の読み方というか、ある本を読んだ時の解釈や感想は色々とあり得る。というか、それは当然に人それぞれ。
    私が、この絵本から受け取ったメッセージは、「他人(この本の場合は猫だけど)を愛することを知らない人生では、生きたことにならない」というものだ。100万回生きても、自分以外を愛せないのであれば、生きる意味がない。他人を愛することだけが人生の意味だ、というもの。
    そう思う。
    少し前に「モリー先生との火曜日」という本を読んだ。モリー先生はALSを患い、寝たきりの状態。自らの死期が近いことも知っている。それでもモリー先生は、大学の教え子であった筆者に、「人生に意味を与える道は人を愛すること、自分の周囲の社会に尽くすことだけ」と教え諭す。
    私にとっては、どちらの本のメッセージも同じだったし、どちらの本も感動した。

    自分の子供のために絵本を読んであげたことはあるが、大人になって初めて自分のために絵本を読んだ。
    もちろん全ての絵本がということではないだろうけれども、大人の読書に耐え得る絵本があることを知ることができたのは良かった。時に、絵本の方がよりシャープに心に迫ってくる場合もありそうだ。
    また読書の幅を広げることが出来そう。

  • 100万回生きて、100万回死んだのに、一人の飼い主も愛せなかったねこ。
    だけど、101万回目に、のらねこになって、はじめて自分のねこになったねこは…。

    誰かへの愛
    愛した誰かに愛される幸せ
    愛する誰かと寄り添う幸せ
    別れの哀しさ

    101万回目にして、ようやくこのような感情を知るねこは、とても愛おしく、とても哀しいです。

    けれど、それだけではなく、ねこの姿には、

    自己への愛や傲慢さ

    そして、

    愛されても愛せないこともあること
    愛しても愛されないこともあること
    束縛のない自由の身だからこそ得られるものがあること

    といった、ある種の真理が込められている気がします。

    ラストの一行には、きっと、ねこは、100万回もの間、心のどこかで孤独に探し求めていたものを、101万回目にしてようやく手にできたからなんだろうなあ…としんみり。

    きっと、もう、探す必要がないくらい、ねこは十分幸せで、そして、十分哀しかったのだったのだと。
    100万人の飼い主の気持ちに想いを馳せたかはわからないけども…。

    たった30ページなのに、本当に色々なことを思う絵本です。

  • 100万回生きて100万回死んだ猫の絵本です。
    王様の飼い猫、船乗りの飼い猫、サーカスの出し物、どろぼうの道具、おばあさんの飼い猫、色々な人生(猫ですが)を歩んできました。
    しかし彼のこれまでは単調で無感動なものばかりだったのです。
    遂に彼は野良猫となり自由を謳歌することになります。
    そこで運命の出会いがあり…。
    本当の意味で生きるとはどういうことかを描いた一冊。

    • りまのさん
      タンタンさん。
      私、自分の、この作品の登録のメモに、亡き愛猫ミイへの言葉を、忍ばせていました。。。
      タンタンさん。
      私、自分の、この作品の登録のメモに、亡き愛猫ミイへの言葉を、忍ばせていました。。。
      2021/03/03
    • 探耽(たんたん)さん
      りまのさん

      今はもう飼わないのですが、昔のペットを思い出すと涙しそうになることは多々あります。
      動物の本で連想するのでしょうね。
      りまのさん

      今はもう飼わないのですが、昔のペットを思い出すと涙しそうになることは多々あります。
      動物の本で連想するのでしょうね。
      2021/03/03
    • りまのさん
      はい
      はい
      2021/03/03
  • たった一人の人に出会う幸せを教えてくれる本。
    「愛おしい」の言葉の重みが増す。唯一無二の人に出会い、生まれ変わることを止めてしまった猫。その死に顔は安らかだろうか?きっと、そうに違いない。
     出会いには沢山のトライアンドエラーがある。傷つき、傷つけられ成長する。愛は技術ではない。

  • 100万回生き返っては
    様々な飼い主のもとで
    死んでゆく猫。

    あるときは
    一国の王の猫であったり、
    あるときは
    船乗りの猫。

    あるときは
    サーカスの猫であり、
    またあるときは
    泥棒の猫であったりと様々。

    飼い主たちは
    猫の死をひどく悲しんだが、
    猫自身は
    死ぬのなんか平気だった。

    あるとき猫は、
    誰のものでもない
    野良猫となり、
    やがて一匹の白い猫に恋をする…。



    愛するということ、

    好きになることの
    不思議さ。

    かけがえないものを失った時の空虚さ。

    人生の意味、

    誰にでもある
    言葉にはできない
    そんな感情や疑問を
    奇跡のように
    絵本の中に閉じ込めた作品です。


    もう今から20年も前になるけど
    子供が読むものと思っていた
    絵本を読んで
    衝撃を受けたのは
    この作品が初めてでした。


    愛する白猫が死んで
    猫が顔をくしゃくしゃにして
    最後に号泣する場面は
    今でも鮮やかに思い出せるし、

    これほど悲しい泣き顔を
    自分はそれまで
    見たことなかったんですよね…。


    繰り返される生の中では
    人との出会いは勿論、
    愛の存在さえも
    なんの意味も持たない。


    一度きりの人生だからこそ、

    愛が、

    人が、

    今ここにあるものすべてが
    輝きを増してくる。



    なぜ猫は最後に
    もう一度
    生き返らなかったのか?

    それは自分自身の人生を生き、
    誰かを愛することの意味を知って、

    何度も生き返ることの
    無意味さを理解したからだと
    自分は思っています。



    もう後悔はしたくない人、

    今の人生に迷ってる人、

    いつか終わりの来る
    人生から
    逃げてしまってる人、


    本当に1人でも多くの人に
    読んで欲しい作品です。


    子供のころ読んだ人も
    大人になって
    また読み返してみると
    また違う感想を持つだろうし、
    自分自身の答えが
    それぞれ見つかるんじゃないかな(o^-^o)

    • まろんさん
      これはもう、表紙を見ただけで泣いてしまう絵本です(>_<)

      どんなにかわいがられても
      どんなに贅沢な暮らしをしても
      いつもつまらなそうな、...
      これはもう、表紙を見ただけで泣いてしまう絵本です(>_<)

      どんなにかわいがられても
      どんなに贅沢な暮らしをしても
      いつもつまらなそうな、ふてぶてしい顔をしてた猫が
      初めて愛した白猫の死に
      身も世もなく泣いている、あのシーン。

      かけがえのないものを見誤らないように
      大切に、大切に生きなくちゃ、としみじみ思わせてくれる作品です。
      2012/05/23
    • 円軌道の外さん

      いやぁ〜
      ホンマその通りですよね!

      コレ自分にとって
      ホンマ大切な絵本なんです(^_^)

      愛する白い猫が死んで
      今ま...

      いやぁ〜
      ホンマその通りですよね!

      コレ自分にとって
      ホンマ大切な絵本なんです(^_^)

      愛する白い猫が死んで
      今まで人のことなんて
      ましてや自分自身のことも
      愛してなかった猫が、
      初めて誰かのために号泣する場面は
      本当に心に刺さりました(泣)(>_<)


      自分も初めて読んだ時に、
      絵本やのに
      こんなに考えさせられる話が
      あったんやぁ〜って
      かなり衝撃を受けたんですよね。

      ミュージカルにもなったし
      世界中で愛される理由も
      今では分かる気がします♪


      本や音楽って
      読む年代や
      そのときの心模様によって
      感じ方はガラリと変わってくるから、

      最初は意味が分からなくても
      何度も触れて欲しいって思います。


      2012/05/25
    • shuwachoさん
      円軌道の外さんの感想って本当にあたたかいですね。
      うちのちびちゃん達にはまだ難しいかなあって仕舞い込んでいる絵本なのですけど、また開いてみ...
      円軌道の外さんの感想って本当にあたたかいですね。
      うちのちびちゃん達にはまだ難しいかなあって仕舞い込んでいる絵本なのですけど、また開いてみたくなりました。
      意味がわからなくても、一緒に読んでみようと思います。
      2013/05/21
  • 「いなくなれ、群青」を読み始めたら、青年の名前に使われていて、図書館で再読してみた。おおよそ記憶通り。猫は、白猫を好きになって「100万回生きた猫」と言わなくなった。そして白猫と家族になった。ちゃんと愛してたよ。
    他の作品に登場する程ポピュラーになってってびっくり。トリビュート本が出版されてて、又、びっくり。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋子の作品

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