ともだち

著者 : 太田大八

• 講談社

感想・レビュー・書評

[nejidonさんの感想 · 2019年4月20日]

大好きな太田大八さんの本。
友だちをテーマにした作品は数々あるが、「友だちっていいよね」「友だちって大切だよね」というのがほぼ定番。この作品はひと味違い、20年後の僕たちはどんな大人になるんだろうという希望が、8歳の僕の目線で語られていく。
成長していくことへの憧れが、まぶしいほどだ。
そして、20年後の姿も語られる。
主人公の僕はどうなったかと言うと、それは一番最後に登場。

本の傷み具合からしてそれなりの古さは覚悟していたが、奥付けを見たら初版が昭和60年。
どおりで、文章にも挿絵にも新しさはない。
しかしその内容は、決して色褪せない魅力がある。
ぼくが語る友だちの、ひとりひとりがなんと素敵なことよ。
どの子にも、きらりと光る長所があるんだよね。
その長所が生かされて、成長へのステップとなっていく。。。

将来のことなんて考えられないという子も、あるいはいるかもしれない。
出来ることなら、全ての子たちが自分の未来を生き生きと思い描けますように。
願ったことが現実化していくのなら、どうかどの子も良い願いを抱けますように。

約8分。卒業の季節の一冊にふさわしいかと思う。
6年生でも、中3でも。
「この子たち　大きくなったら、なにに　なるのかな・・」
というラストの一行で、じわぁっと来てしまうから気を付けてね。

[奇跡の木さん · 2021/03/20]

こんにちは！
nejidonさんの優しさ溢れた感想を読んで読みたくなり今回、読みました。また、素敵な本とが一つ増えました。nejidonさんの文章が毎回綺麗なので、楽しみに読んでいます。

[nejidonさん · 2021/03/20]

奇跡の木さん♪
いつもたくさんの「いいね」を下さってありがとうございます！
お越しいただいてとても嬉しいです(*^^*)
そうですか、この本も読まれたのですね。
気に入ってくださって、嬉しいなぁ。
まだまだ紹介したい絵本はたくさんあるのですが、今「本にまつわる本」を集めにかかってまして、そちらにエネルギーがいってます。ごめんなさいね。
また時々ご紹介しますのでよろしかったら読みにいらしてくださいね♪

[奇跡の木さん · 2021/03/21]

こちらこそ。いつも「いいね」ありがとございます！

本にまつわる本にハマってるんですね。わかります。私は、今は絵本です。
また、感想を読むのを楽しみにしています。

[yukkeさんの感想 · 2011年2月19日]

クラスののっぽな子や小さい子

面白い子や頭のいい子

20年後はどうしてるかな？

著者プロフィール

太田大八　1918年、大阪に生まれる。幼時をウラジオストック、少年時代を長崎県、東京神田で過ごす。『だいちゃんとうみ』『馬ぬすびと』『やまなしもぎ』、『鬼の橋』『セシルの魔法の友だち』（以上福音館書店）、詩画集『詩人の墓』（谷川俊太郎・詩）鼎談集『詩人と絵描きー子ども・絵本・人生をかたる』（谷川俊太郎・山田薫）などがある。

「2023年 『とき』 で使われていた紹介文から引用しています。」