- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061307025
感想・レビュー・書評
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内容紹介
名探偵・伊集院大介登場!長唄の家元の邸内で女弟子が殺された。死体の左手には三味線の撥。警察が謎の糸口もつかまぬまま、やがて第二の殺人が…。第二回吉川英治文学新人賞受賞の本格推理傑作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさかそんな冒頭からBL始まるとは思わなかったよね(動揺)
でも死別ENDだったの、またたまげたなあ…。
ミステリっていうか、推理小説的にはまあベターだと思うんだけども、栗本薫の雰囲気アリアリな文章がこんだけねっとりこっくり読めるのはすげえな…という充足感。
いやしかし、昼ドラってーか深夜ドラマってーか…な残酷さと薄暗さで…ややダーク栗本薫を見た…。
他のものも早く読みたい。 -
推理小説としてとても良くできていますが、芸事小説としての完成度も高いです。
長唄の家柄である安東流の屋敷で殺人が起きます。
この屋敷の中では正妻妾同居という魑魅魍魎的な人間関係があります。
正妻と妾の同居という環境に嫌気がさした息子の智と由紀夫は女性不信に陥り、同性愛に落ちいっていきます。
この人間関係、どことなく横溝先生を思わせます。
この作品の最大の見所はその人物関係が織りなす独特の妖艶、耽美的な雰囲気ではないかと思います。
そして、探偵役の伊集院大介が大変好ましいです。
古式豊かなミステリを愛する人であるならば間違いなく楽しめる作品だと思います。 -
終盤まで読み手を惹き付ける文章力は流石だけど、どうにも結末が救われなさ過ぎて…。あと栗本薫は何故にさり気なく男色を推して来るのか
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2010年2月25日読了。2010年44冊目。
すごいどろどろした人間模様が描かれている。
長かったけど、読むのに苦痛じゃなかった。 -
「伊集院大介」シリーズ1作目。