苺をつぶしながら: 新・私的生活

著者 :
  • 講談社
3.17
  • (0)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061308343

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「言い寄る」「私的生活」からの乃里子三部作。どれが一番心に響くかは人それぞれだけど、前作であんなにイヤな奴だと感じた剛が少し可愛らしく思えた。結婚とか仕事とか出産とか、女には色々求められ決断しないとあかんことがある。乃里子の魅力は世間に流されず自分で自分の人生を自分らしく生きているところ。乃里子に惚れる剛の気持ちがよく分かる。

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061308343/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://homepage3.nifty.com/flat_m3/f/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <br clear="left">
    新・私的生活
    <blockquote><p><strong>苺をつぶしながら、私、考えてる。
    女の幸福って、何かしら?
    結婚? 試してみたけど、違うみたい。
    もう、私、焦らない。楽しく生きてみるわ!

    離婚した女のささやかで自由な暮らしを描きながら、女と男の理想的距離を考える傑作長編小説。</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    前回書いた『私的生活』の続編である。
    『私的生活』では結婚している三年間が主に描かれていたが、こちらでは、離婚してからの暮らしぶりや、幸福感の変化などが描かれている。
    結婚時代を振り返って「服役中」だったと言い放ち、一人暮らしを謳歌する乃里子なのだった。
    乃里子の豊かな幸福感が読む側にもじわりと伝わってくるようで、羨ましくなるほどである。

    大阪弁で語られているというのが、とても重要なポイントなのだろうと思われる。もしも標準語で語られていたとしたら、まったく違う物語になっていたかもしれない。
    たとえば、江國香織さんの書く恋愛物語と 描かれている内容はそれほど違っているとは思えない。しかし、雰囲気はこれほどガラリと変わるのである。
    どちらが良いとか悪いとかではなく、乃里子の物語はやはり大阪弁だからこそ乃里子の物語なのだろう。

    また、直接筋には関係ないが、なるほど、と頷かされたのは、
    <blockquote><p>男の社会革命家と女の人生革命化のちがいは、男は赤眼を吊って、しゃかりきになるが、女は、
    「ニヤリ」
    と笑って革命するのである。</p></blockquote>
    というフレーズである。</font>

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

田辺聖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×