方丈記 (講談社文庫 古 1-1)

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061310018

感想・レビュー・書評

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  • 鴨長明の感覚に共感する。
    たどり着いた行き方・考え方に、とても穏やかなものを感じる。
    最後の結びの章の謙虚さ、自己を冷静に見つめる姿勢にも静かな誠実さを感じる。
    文章もわかりやすく流麗で素晴らしい。
    短いが、日本が誇る素晴らしい文学作品だ。



    2017.3.12
    久しぶりに読んだ。
    非常に短くわかりやすい。
    心の平穏、ささやかで穏やかな生活にたどり着いた長明は、それまでにずいぶん苦しみを味わったことだろう。
    だからこそ、この境地に至ったのだろうね。


    2002.1.4
    とても読み易い。短いし、段ごとで完結しているような感じで、すっとなじめる。ものすごく悲観的だけれど。俗世間の良い面は一切描かれていない。長明はよっぽどしがらみが嫌いなんでしょうね。これくらい嫌いになるくらい、ぐだぐだしたことや、どろどろしたことに、まみれたのでしょうね。面白かった。

  • 130頁にも満たない厚さですが、なかなか印象深かかったです。直感的に郎読に適していると感じたので、朗として読んでみました。非常に語調が良い。文字数・音数・語調の心地よさは、長明が琵琶の名手であったこととも関係しているでしょう。訳者が言うように、全文を充分暗誦できそうな長さとリズム。

  • 「導入→具体例→結び」と明快な構成になっていると初めて読んだ時感じさせられました。<BR>
    これくらい達観出来た思想を持てれば、とふと思うときもあります。<BR>
    矢張り現世に執着があると実践出来ぬようなことも多々ありますが、究極的には真らしく同感出来てしまうものばかりです。
    <BR>(06/2/17)

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著者プロフィール

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆。著作に『無名抄』『発心集』などがある。

「2022年 『超約版 方丈記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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