宮本武蔵 6 (講談社文庫 よ 1-6)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061310384

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  •  閉ざされた栄達の門から逃げるように江戸を離れた武蔵。法典ヶ原の開墾の時に感じた生気を忘れ、武蔵は無為の殻に苦しんでいく。
     しかし、その中で示された道しるべは、円。
     円とは…。
     又八も、おばばも、武蔵の弟子たちも、多くの人々が、それぞれに居場所を見つけ、心安らかに過ごせる日が到来しつつあった。
     そんな中、円の意味するところを読み解いた武蔵は、生きてきた本筋、剣の中に己の生きる術を見出していく。そこに続くのは最高の剣士との立ち合い。
     当代最高の剣士は厳流佐々木小次郎。武蔵は小倉藩の兵法指南となっていた小次郎に挑戦をする。この機会を何度となく模索・画策していた小次郎は会心の笑みを漏らす。
     お通とのしばしの邂逅を経て、彼は決闘の地、舟島に向かう。勝って帰ってくることを約束して…。

     戦前の書のため、男女の言葉の交わしあいや女性の在り様が余りに古風すぎる点は致し方ないところ。しかし、大団円に向かう道筋、主人公を見舞う試練、ライバル・反面教師との関係、淡い愛。娯楽小説の機微をよく理解した著者による、主人公成長譚の秀作である。

  • (1984.08.25読了)(1984.08.02購入)
    (「BOOK」データベースより)
    長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未懇の荒野を開拓しはじめた。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵!これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の土地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。―その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を奇せていた。

    ☆関連図書(既読)
    「宮本武蔵(一)」吉川英治著、講談社文庫、1971.07.01
    「宮本武蔵(二)」吉川英治著、講談社文庫、1971.07.01
    「宮本武蔵(三)」吉川英治著、講談社文庫、1971.07.30
    「宮本武蔵(四)」吉川英治著、講談社文庫、1971.07.30
    「宮本武蔵(五)」吉川英治著、講談社文庫、1972.07.30

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著者プロフィール

吉川 英治
1892年〈明治25年〉 - 1962年〈昭和37年〉。本名:吉川 英次。
様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。
代表作に『宮本武蔵』や『新・平家物語』がある。

「2024年 『吉川英治 大活字本シリーズ 三国志 第3巻 草莽の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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