吾輩は猫である (講談社文庫 な)

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  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061310681

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  • 再読の切っ掛けは『頭は「本の読み方」で磨かれる』である。ユーモアと皮肉と西洋文明に対するアンチテーゼが入り混じった文章を、終始笑みながら読み進んだ。最終章で予見している未来の姿は、21世紀の現在でも完全に実現してはいないものの、小説として片付けるには生々しいリアリティがある。それにしても古今東西の文学を随所に引用、パロディ化する漱石の博覧強記ぶりには感服する。猫の最期が、以前読んだ時の印象と違ってあっけなく、自分の記憶ながら当てにならん。奥付は昭和57年第22刷の講談社文庫

  • 記憶の中の夏目さん。最初の出会いは少年の頃の学習雑誌だった(ダイジェスト版)はなくそをほじくる場面が印象的だった。大人になってから、この講談社文庫を購入して読んだ。名人と言われた落語家と、同じ時代に生きていた事が良い事だ、とか言う記述が印象的。この言い方を、よくマネして使うのを見る。細かいところは、ほとんど忘れました。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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