- Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061310834
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
息抜きに笑える本が読みたくなり、手に取った。
落語は「まんじゅうこわい」くらいしか知らなかったので、テンポの良い会話やオチの付け方が新鮮に感じられ、楽しめた。
くだらないといえばくだらないし、下品な話も多いけど、当時の大衆の生活が生き生きと描かれていて、勉強にもなる。
上下巻ぶっ続けで読んだので、途中から少し飽きてしまったけど…。
言葉や文化の変化から、註がないと落ちの意味が分からない話もいくつかあった。
咄家さんのを生で聞いたらまた違ったおもしろさを感じられるのだろうけど、頭の回転がトロくて早口でしゃべられると置いていかれる可能性がある私にとっては、自分のペースで味わえる「読む落語」は向いているような気がした。 -
落語好きな父親の部屋から拝借。寝る間に一つずつ読んでいます。
ラジオでよく聴かされていたので、知っている話も多かった。
有名な「まんじゅうこわい」「目黒のさんま」「時そば」もあり。
やっぱり文字だけでは面白さの6割くらいしか伝わらないもんだなー。噺家さんの芸で楽しみたい。
上巻なので、下巻はもちろんのこと、続、続々と続いているようです。日本の笑いをゆっくり確認できる、いい本です。 -
くやしい。でも。くっくっく。
マンガを読みながらくすくす笑うのは結構いるけど、文庫読みながら何度か笑ってしまった。
くやしい。でも。
おもしろいのはもちろんだけど、言葉ならではの想像力もさすが。
北海道の寒さで凍らせた火をぱりんぱりんと折るのもなかなかだけど、おはようございますという挨拶も凍るので、凍ったあいさつを5、6本ほど土鍋で火にかけて溶かすと、おはようございます!と大きな声が再生されるとか発想がやわらかい。 -
速記本を元に古典落語を文字にして集めた本。分厚い文庫本なのですが、これが「上」、「下」、「続」、「続々」、「続々々」「大尾」と全六冊(「大尾」なんて、このシリーズでしかお目にかかったことがないのですが)。古典落語の主だった話はこれで知りました。特に誰の口演を元にしているといった記述はないのですが、後になってCDなどで聞くと「ああ、この人のを元にしていたのかなぁ」と思うこともあり。今はもう絶版のようですが、講談社電子文庫にすべてが、また、講談社学術文庫に一部が収録されているようです。
-
本書を読むと、江戸の長屋の気分に浸れます。
「千早振る」「転失気」は爆笑。「出来心」は好きです。「時そば」は有名な話。
でも、落語はやっぱり本で読むより、ライブがいいんでしょうね。 -
明治・大正・昭和の速記本から編集って、誰のをもとにぐらいは書いておいて欲しかった。収録されていた話で印象的だったのは…
* 「長屋の花見」 長さんはここからドリフのコントを生み出したのだ。
* 「寝床」 藤子不二雄先生はここからジャイアンリサイタルのネタを生み出したのだ。
* 「短命」 日野市のNさんの高校時代落研の持ちネタ。あなた高校の時からそんなキャラやったんか!
* 「芝浜」 何度読んでも、聞いてもこの噺は泣けるなぁ。
* 「たがや」 「落語のピン」でこの噺をしたのは、えーっと、忘れました。とても印象的だったのだが。