俄 浪華遊侠伝 (講談社文庫)

  • 講談社 (1972年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (809ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311015

感想・レビュー・書評

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  • 頼まれたら嫌とは言わないことからビジネス書に推薦されているが、私はそうは思わず単純な痛快劇ととらえて読んでいる。
    これまで4回読んでいる。
    ※2002.4.25購入@読書のすすめ
     2002.5.31読書開始
     2002.6.11読了
     2006.2.12読書開始、2.19読了(2回目)

  • 遊侠の徒、明石屋万吉の一代記。破天荒で肝の太さが尋常でない。痛快なストーリーではあるが、さすがにこんな人物が実在していたとはちょっと思えないくらいな異人ぶり。まあ、著者の創作になる部分が多いのだろうなあ。
    解説によれば、表題の「俄」は漫才の源流だとか。

  • 幕末を痛快に生きた男の物語。かなりの長編ですが、読みごたえあり。
    スッキリした気分になりました。

  • 良かった。隆慶一郎が書いても良さそうに思えた。

    短編
    「大坂侍」★★★
    「泥棒名人」★★★
    「けろりの道頓」★★★

  • 任侠とは極道とはどういう生き方なのか、時代背景も重なり、非常に面白く読んだ。
    男一匹ガキ大将の戸川万吉はこのあたりからもキャラクターを引いているのだろうか。

  • 幕末を生きた明石屋万吉の一代記。非常に面白く、いっきに読み進めてしまった。幕末維新の状況を当時の支配者側からではなく、市井の人から見た状況というのも味わい深い。倒幕前の長州人への対応は彼らしい対応だと思う。彼はとても魅力的な人物ですが、彼の妻は大変だったと思う。

  • 爽やかな侠客の生涯を大阪人らしい突込みを利かせながら、一気に読み終わらせてくれる。市井の人から見た幕末維新の状況も味わい深い。11.4.16

  • 司馬遼太郎の作品の中でも異色の“任侠モノ”。

    主人公の明石屋万吉は男が惚れる男!
    その考え方、行動が男らしさにあふれており、実に痛快だ。
    そして関西弁でのやり取りが非常に歯切れがいい。

    武士ではなく一市民からみた幕末を味わえる点でも面白い。

  • これぞ、男!
    いや、当て字の“漢”かな。
    爽快な男の生き様が堪能出来ます。

  • 出版社/著者からの内容紹介
    〈わいの生涯は一場の俄や……〉どづかれ屋から身を起した不死身の万吉は、“金こそ命”のド根性と勘で、侠客明石屋万吉となり、米相場破り、果ては幕末維新の騒乱に、親分から侍大将となり、場当り的に生き抜く。その怪ッ態な男の浮沈を、独得な史眼でとらえた異色の上方任侠一代。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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