- Amazon.co.jp ・本 (815ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061311015
感想・レビュー・書評
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頼まれたら嫌とは言わないことからビジネス書に推薦されているが、私はそうは思わず単純な痛快劇ととらえて読んでいる。
これまで4回読んでいる。
※2002.4.25購入@読書のすすめ
2002.5.31読書開始
2002.6.11読了
2006.2.12読書開始、2.19読了(2回目)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遊侠の徒、明石屋万吉の一代記。破天荒で肝の太さが尋常でない。痛快なストーリーではあるが、さすがにこんな人物が実在していたとはちょっと思えないくらいな異人ぶり。まあ、著者の創作になる部分が多いのだろうなあ。
解説によれば、表題の「俄」は漫才の源流だとか。 -
幕末を痛快に生きた男の物語。かなりの長編ですが、読みごたえあり。
スッキリした気分になりました。 -
任侠とは極道とはどういう生き方なのか、時代背景も重なり、非常に面白く読んだ。
男一匹ガキ大将の戸川万吉はこのあたりからもキャラクターを引いているのだろうか。 -
幕末を生きた明石屋万吉の一代記。非常に面白く、いっきに読み進めてしまった。幕末維新の状況を当時の支配者側からではなく、市井の人から見た状況というのも味わい深い。倒幕前の長州人への対応は彼らしい対応だと思う。彼はとても魅力的な人物ですが、彼の妻は大変だったと思う。
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爽やかな侠客の生涯を大阪人らしい突込みを利かせながら、一気に読み終わらせてくれる。市井の人から見た幕末維新の状況も味わい深い。11.4.16
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司馬遼太郎の作品の中でも異色の“任侠モノ”。
主人公の明石屋万吉は男が惚れる男!
その考え方、行動が男らしさにあふれており、実に痛快だ。
そして関西弁でのやり取りが非常に歯切れがいい。
武士ではなく一市民からみた幕末を味わえる点でも面白い。 -
これぞ、男!
いや、当て字の“漢”かな。
爽快な男の生き様が堪能出来ます。 -
出版社/著者からの内容紹介
〈わいの生涯は一場の俄や……〉どづかれ屋から身を起した不死身の万吉は、“金こそ命”のド根性と勘で、侠客明石屋万吉となり、米相場破り、果ては幕末維新の騒乱に、親分から侍大将となり、場当り的に生き抜く。その怪ッ態な男の浮沈を、独得な史眼でとらえた異色の上方任侠一代。 -
幕末に活躍した侠客の物語。頼まれた仕事を度胸と根性と身体一つでやり遂げ、そのたびに名前が売れますます大きな仕事を依頼されてゆく。事業化や政治家ではなく一侠客として終えた一生は清々しささえ感じられる、魅力的な人物だ。大阪弁の会話も軽妙で楽しく読ませてくれる。大阪の市内の見回り・取り締まりの様子が同じ役目の新選組と対比してあった点も面白買った。
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さくっと一気読みできます。とにかく主人公のさばさばした性格が気持ち良くて痛快ですね~。失うものがない人間の強さってすごい。これが実在した人物だというからすごい。そういえば、明治の初期はまだ政府が機能しきれてなくて、京都や大阪では豪富町人が治安を自費でまかなったり、収容施設を無償提供して、町人の暮らしを守っていたって何かの史書で書いてあったなぁ。あの中に万吉がいたのかと思うと鳥肌たっちゃったわい。大阪弁のやりとりがまた小気味よくていいね。どえらいやっちゃで~。
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初めて読んだ司馬遼太郎さんの作品であり、私が時代小説を好きになった何よりのきっかけ。
くだけた大阪弁と独特のユーモア、万吉という人間のおかしみに思わず笑い出しそうになる一方で、幕末という動乱期を生きた一侠客の視点から、その時代や生きざまについて考えさせられます。 -
〈わいの生涯は一場の俄や……〉どづかれ屋から身を起した不死身の万吉は、“金こそ命”のド根性と勘で、侠客明石屋万吉となり、米相場破り、果ては幕末維新の騒乱に、親分から侍大将となり、場当り的に生き抜く。その怪ッ態な男の浮沈を、独得な史眼でとらえた異色の上方任侠一代。
司馬遼太郎
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2006/9/4
一日で読了。おもしろい。ほんとーに。 -
中学の時に友達に勧められて読んだ一冊。この本を皮切りに地獄のキューピーにはまってしまい収集するはめになった本。
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生き様に惚れました。軽口屋が好き…!
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3回くらい「もう飽きたかも」と思ったが、結局2日で読み切った。主人公の万吉のような人間は好きだと思うが、これが旦那だったらいやだ。幕末の時代を生きた男の中の男だと思う。
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明石屋万吉の活躍劇。明石屋万吉と言われても知らぬ人がほとんどだと思うが、幕末にはけったいな人物が多かったんだと思う。万吉はその中の一人。殴られ屋の侠客で伸上がった人物。肝の座り具合は天下一品。音を上げることなく拷問にも打ち勝つ強さなどもすごい。(再読して詳しいレビューが書けるように物語を思い出さねば。。)印象深く読んだ記憶はある一冊。