わたしが棄てた女 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 214
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311411

感想・レビュー・書評

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  • 長崎外海の遠藤周作文学館にて購入。「悪とは無垢を汚す事」と遠藤は語っているように、無垢の象徴である森田ミツが吉岡初め様々な人と世によりけがされていく。世の中の法で裁く悪ではない、人間の関係から描き出される本性の感じる悪を訴えている。純粋無垢の象徴であるイエスと重ねているのも伝わる。

    12/4/3

  • ネタバレ

    ミツが病院に残ると決めたとき、なぜだか彼女の未来がキラキラしたものになると感じて、あぁよかったと思った。
    なのに、どうしてあんなに早く死ぬことに…
    悲しい。けれど神様はミツを愛してるでしょう。。。

  • ミツは行き場が無いだけで、そこには確かに憐憫や同情は無いのかもしれない。それでもエゴイズムを捨て切れてはいないんじゃないだろうか。

  • みんなすこしずつ不幸だな。どうしようもないな。

    たしかに、すてられたのは女で、すてたのは男なんだけど、
    そのすてた、すてられた、ということを昇華できたのが女で、できずに抱え込んだのが男…?すてられたのは一見すると不幸なんだけど、本当に不幸なのは男なのかな…?

  • 正しくは「わたしが・捨てた・女」です。
    このニュアンスが大事です。

  • わっ!この本とっくに読み終わってたのに感想書くの忘れてた。
    いまさらなんも覚えて無しし、いつ読み終わったのかもわからない。
    なので 読了日はいいかげんなものです。
    すまんこってす。すこすこ。

  • 遠藤周作(1923-1996)が1963年に手がけた軽小説。

    舞台は終戦直後の昭和20年代。貧しい印刷工場の女工が、薄情でニヒルな大学生に純粋な恋愛を求める。しかし、男は彼女に期待だけ持たせてあっという間に棄てる。男が勤め先の令嬢との交際を深めていく一方で、彼女は場末へ身を落としていく。

    後半に行くに連れ、遠藤作品らしい宗教的な色彩を帯びる。そして、二人が再会した時、彼女はハンセン氏病の宣告を受けた直後であった。

    「苦しいのは体のことじゃなくってよ。二年間のあいだにあたしはやっとわかったわ。苦しいのは…誰からも愛されぬことに耐えることよ。」(p.194)

  • よく自業自得の内容の小説はあるが、これは救われない話。確かにはみっちゃんは聖人のごとく純粋で善はあるが、世の中を渡って行くには鈍すぎる。要はバランスが大事。世の中、そんなもんなのか。

  • 想いにとりつかれるってこういうことかも
    ただ生殖していくだけでは済まない人間同士の不思議

  • これも読んだはずだけど、思い出せない。

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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