新書太閤記 5 (講談社文庫 よ 1-11)

  • 講談社 (1973年4月1日発売)
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本 ・本 (534ページ) / ISBN・EAN: 9784061311565

感想・レビュー・書評

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  • この小説でもついに本能寺の変が起きてしまう。

    山岡荘八の小説では志し半ばで斃れる信長の悲願は、
    「乱世を終わらせて平和な世の中を作ること」だったが、
    こちらでは「天下を統一して世界に進出すること」であり、
    この本が戦前に書かれたということを思い出させる。
    当時は秀吉が天下統一後に行ったことは正義だった。

    なるほど。これが打ち切りになった理由なのだろう。
    物語が破綻しているなんて事を書いてしまったが、
    吉川英治先生がそんな小説を書く訳が無かった。
    信長の遺志を継いで世界に進出することは、
    秀吉にとって大事な母を人質にしてでも
    やらなければならないことだったのである。
    それが敗戦により悪になってしまった。

    秀吉の朝鮮出兵を肯定する意図は全くないが、
    この物語が途中で終わってしまうのは残念。

  • 読了

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著者プロフィール

吉川 英治
1892年〈明治25年〉 - 1962年〈昭和37年〉。本名:吉川 英次。
様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。
代表作に『宮本武蔵』や『新・平家物語』がある。

「2025年 『吉川英治 大活字本シリーズ 宮本武蔵 第5巻  風の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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