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本 ・本 (534ページ) / ISBN・EAN: 9784061311565
感想・レビュー・書評
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この小説でもついに本能寺の変が起きてしまう。
山岡荘八の小説では志し半ばで斃れる信長の悲願は、
「乱世を終わらせて平和な世の中を作ること」だったが、
こちらでは「天下を統一して世界に進出すること」であり、
この本が戦前に書かれたということを思い出させる。
当時は秀吉が天下統一後に行ったことは正義だった。
なるほど。これが打ち切りになった理由なのだろう。
物語が破綻しているなんて事を書いてしまったが、
吉川英治先生がそんな小説を書く訳が無かった。
信長の遺志を継いで世界に進出することは、
秀吉にとって大事な母を人質にしてでも
やらなければならないことだったのである。
それが敗戦により悪になってしまった。
秀吉の朝鮮出兵を肯定する意図は全くないが、
この物語が途中で終わってしまうのは残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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