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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784061311626
感想・レビュー・書評
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父の蔵書を借りて読んだ。短編が繋がってるというアイデアが面白い。
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インターネットのない時代に「声の網」というイメージを提出している。グーグル先生による世界支配の帰結として、最後の1行に戦慄させられる。
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とても昭和48年に書かれたものとは思えない内容でした。勿論登場する小道具やシチュエーションは今の言葉に置き換える必要がありますが、昨今問題になっているいろんな問題を40年の時間を超えてチクリと風刺して、なおかつ面白くまとめる。
何というか、40年前の物語を実現させるべく暗躍している何か、が有るのでは?今この時間すらももう一段上のメタな視点からの物語なのでは?と思ってしまいます。
一読の価値ありです。 -
彼の作品は、小中学生の頃ワクワクしながら読んだものだ。
だが、今改めて読み直してみると、「時代遅れ」は言い過ぎかもしれないが、それでもそう感じたのは寂しくなった。
ただ、あの時代にこれだけのものが書けたというのは敬服する。
読みながら、Googleをイメージしてた。Googleならば、物語のようなことが近い将来できる、あるいはやりかねないかとw -
「声の網」4
著者 星新一
出版 講談社文庫
p75より引用
“人間は、うまれつきの脳だけではたりなくなってしまったのだ。
いや、たりなくなったのは、
脳の能力を使いこなそうという意欲のほうなのかもしれない。”
SF作家でショートショートの代名詞ともいえる著者による、
未来を描いた長編作品。
とあるマンションの一階の民芸品店にかかってきた奇妙な電話、
世界で何かがおこり始めた・・・。
上記の引用は、
作中に出てくる情報銀行に関する一文。
どんなに便利なものが出現したとしても、
本当に大切な事や知られたくない事は、
自分の頭の中にしまっておくに限るようです。
文庫化が昭和48年(1973年)となっていますが、
今の状況を見て書いたかのような内容で、
著者の先見の明と想像力に感服してしまいます。
巻末に1980年(昭和55年)までの著者の年譜がついており、
著作を探すのに便利な一冊。
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この時代にこれだけの可能性を予測できたのだとしたら、著者の慧眼には脱帽である。
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ちょっともやもやが残る。これでいいのかなぁ、とも思えるし、嫌だなとも思うし…。まぁ、知らなければ幸せですね。
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星新一にしては珍しい長編です。でもショートショートの集まりがつながっていると言う感じで読みやすいです。
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ショートショートが有名な作家だが、長編です。電話網が意志を持つ、書かれた時代を考えると、そのアイデアは素晴らしい。
著者プロフィール
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