阿片戦争 (下) (講談社文庫)

  • 講談社 (1973年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (627ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311909

感想・レビュー・書評

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  • ~裏表紙より~

    勇将関天培の壮烈な死、軍機大臣王鼎の”屍諌”、
    官兵の軟弱に蹶起する山中の民。

    だが敗戦また敗戦…
    迫りくる植民地化への危険に慟哭の想いを噛みしめつつも、
    崩壊後に来る近代への確実な目覚めを感じて林則徐は野に下る。

    時代は変わる、いや変えなければ

    阿片に内憂外患の清朝末期を鮮烈に描く完結編。


    ~感想~

    英国と清国の力の差はなんとなく知ってたけど、
    これほどまでとは思わなかったね~

    これは戦争って呼べる代物でなく、単なる虐殺。

    しかもその理由が、阿片やで。

    自国の貿易利益を上げるために、よその国に阿片を売る?
    ありえへん~(´Д`;)

    中国は日本の侵略に対して未だにやいやい言ってるけど、
    このイギリスの行為に対しては何も言わないのかね~

    しか、重い内容の小説でした。


    おしまい。

  • 皇帝の場当たり対応が、彼の意志なのか制度的なものかイマイチ不明。

  • 長さを感じさせない面白さ

  •  香港旅行中に下巻をよみすすめる計画だった。結局読みきれず、帰国後三日経ってしまった。香港、マカオ、広州に行きアジアを感じ、ユーラシア大陸を感じ、島国根性をあらためて感じる旅であった。感無量。

     期待した、強硬派の林則徐が帰ってくることはなく、寄せ集めた軍隊の不甲斐なさ、その中でも既知にとんだ商人は次の時代を見据えているのである。民衆から湧き上がるエネルギーが次に起こる「太平天国の乱」に大いに影響を及ぼす。苦しめられるのはいつの時代も民衆なのだから当然といえば当然なのである。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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