- 本 ・本 (627ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061311909
感想・レビュー・書評
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~裏表紙より~
勇将関天培の壮烈な死、軍機大臣王鼎の”屍諌”、
官兵の軟弱に蹶起する山中の民。
だが敗戦また敗戦…
迫りくる植民地化への危険に慟哭の想いを噛みしめつつも、
崩壊後に来る近代への確実な目覚めを感じて林則徐は野に下る。
時代は変わる、いや変えなければ
阿片に内憂外患の清朝末期を鮮烈に描く完結編。
~感想~
英国と清国の力の差はなんとなく知ってたけど、
これほどまでとは思わなかったね~
これは戦争って呼べる代物でなく、単なる虐殺。
しかもその理由が、阿片やで。
自国の貿易利益を上げるために、よその国に阿片を売る?
ありえへん~(´Д`;)
中国は日本の侵略に対して未だにやいやい言ってるけど、
このイギリスの行為に対しては何も言わないのかね~
しか、重い内容の小説でした。
おしまい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長さを感じさせない面白さ
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香港旅行中に下巻をよみすすめる計画だった。結局読みきれず、帰国後三日経ってしまった。香港、マカオ、広州に行きアジアを感じ、ユーラシア大陸を感じ、島国根性をあらためて感じる旅であった。感無量。
期待した、強硬派の林則徐が帰ってくることはなく、寄せ集めた軍隊の不甲斐なさ、その中でも既知にとんだ商人は次の時代を見据えているのである。民衆から湧き上がるエネルギーが次に起こる「太平天国の乱」に大いに影響を及ぼす。苦しめられるのはいつの時代も民衆なのだから当然といえば当然なのである。
著者プロフィール
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