虚構の彷徨 / ダス・ゲマイネ (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311930

感想・レビュー・書評

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  • 三部作と短編一作からなる一冊で、どの作品も最後のページで心を鷲掴みにされてしまった。‬
    ‪人の心の複雑さや、描かれている揺らぎが魅力的。死と隣り合わせに生きているということを思い出す。‬
    ‪本人も小説内に登場し、私小説のようで身近に感じられた。‬

  • 太宰の「ダス・ゲマイネ」を読むと、カフカの「判決」を思い出す。友人、女、死に向かう疾走。カフカの生い立ちからもわかるように「判決」の重要な要素は「父」でありその要素は「ダス・ゲマイネ」には無いが、どちらも友人に象徴される日常が空虚であったことの認識、それによる精神混乱と崩壊。そうして疾走し死に至る。女に象徴される希望よりも、虚の認識は強烈なのだろう。認識しても死にきれない私はこうして本を読むことにより、死へ仮想疾走し日常に戻るのだから、著者の太宰やカフカはたいした作家である。ストーリーとしてはつまんないけどね、ダス・ゲマイネ。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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