徳川家康 24 戦争と平和の巻 (講談社文庫 や 1-24)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061312241

感想・レビュー・書評

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    例えば一時(いっとき)同時並行的に読んでいた今野便の『奏者水滸伝』と比べると ”山岡荘八家康” の方が文庫本一冊読み終わるのに必要な時間が4倍くらい長い。どっちが良いか面白いか。僕の個人的答え。”今野水滸伝” の方が面白いけど本としては ”山岡家康” の勝ち! まあ深く考える必要も無くそれが普通の結論だと思う。で,結句どっちも良いのだ。読書は勝ち負けなどではない。面白くてためになる大変良い趣味です。

    僕が大昔にTV(大河ドラマ?)で観た『大阪城 冬の陣/夏の陣』を活写描した物語は,どうやらこの山岡荘八の書が元になっている様な気がします。それにしても,この ”冬の陣/夏の陣” を語ると言う事は,それを誰の目,誰の立場で見るのかと云う設定事で大いに違って来るのを痛感します。片桐且元しかり,家康しかり,秀頼しかり,淀君しかり・・・キリがない。で,はっ!と思いついた。もし ”大阪城” (という擬人化したモノ)から見たら果たしてどうなるのか。誰かおもいきり描いてくれ。他力本願時ですまぬ。

    まあとりあえずこの巻は愚侍大野治長におもいっきり悪役嫌われ役を務めてもらって留飲を下げておこうか。しかしこの大野の様に万人がたやすく認めてしまう歴史上の悪役愚物の ”子孫” にあたる方々は一体にその後どの様に生きてきたのであろうか。歴史名書はこの様に ”誉の一族” と ”愚の一族” をむごくも明確に描き出してしまうのであった。まあそこが面白いのだが。

  • 2017.3.18 読了


    あくまでも 家康は
    秀頼や淀の方を 滅ぼしたいわけではない、
    という スタンス。

    秀頼や 淀の方も 歩み寄っていたのに。

    これ読んでたら、大野治長はじめ
    秀頼の周りがアホすぎて イライラする。
    滅亡の道を まっしぐらやないかーーー!

    大阪城に入る 牢人たちや
    家康側なら 秀忠なんかが 戦を
    避けられない状態になってゆく。

    けどまだ 家康は、秀頼や淀の方、
    孫である千姫だけは 助けようと
    思っている。

  • 夏の陣包囲
    2回目2015.10.6

  • 89年35刷本

  • 1989.1.24

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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