なりそこない王子 (講談社文庫 ほ 1-6)

  • 講談社 (1974年2月15日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 7
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  • 本 ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061312302

感想・レビュー・書評

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  • オチのある小咄。「収容」がおもしろかった。10.9.5

  • 表題作は結構おもしろい。一番好き。
    「収容」「新しい政策」あたりの話は、思ったよりいかがわしいw表現でびっくりしました。
    星新一ってこんな作品も書くんですね

    「ミドンさん」「ものぐさ太郎」なんかは、世にも奇妙な物語にでも出てきそうです

  • 乞食王子、白雪姫と七人の小人、はだかの王さま、赤頭巾ちゃん、シンデレラ、そして、ピーターパン。 おとぎ話の主人公たち総出演の愉快なパロディ「なりそこない王子」をはじめ、深夜の道路を走る霊柩車が拾った死体を巡るてんやわんやの騒動を描く「死体ばんざい」など、時間と空間を超えて、現実と非現実のはざまでくりひろげられる12編の不思議なショートショートを収録。「魅惑の城」に行ってみたいなと思ったが… 短篇で通学時に読みやすい。

  • 最後にくる驚愕の結末、という同じ形式ばかりなのに読者を飽きさせない筆力はさすがです。ただ、たまに意味が通じない話も。。

  • 表題作「なりそこない王子」

    いくつもの昔話を少しずつ変えて繋ぎ合わせ、1つのお話として違和感なくまとめられているのは圧巻でした。

    「収容」

    お話の終盤に「私に肉体的欠陥はまったくないが、精神的欠陥となるとないとはいえない」とありますが、今の時代にこのような表現をすると大問題になるかと思います。(何故このような表現が出てきたかを書くとネタばらしになるので、ここでは書きませんが。)

    この作品集が初めて刊行されたのが、今から約50年前の昭和46年。「精神的欠陥」という表現を作家が堂々と使い、検閲も通ったということは、今では考えられません。時代の大きな変化を感じました。

  • 現実と非現実のはざまの世界でくりひろげられる12編の不思議なショートショートを収録。

  • ショートショート12篇  

    死体ばんざい  ものぐさ太郎  合法  なりそこない王子  エスカレーション
     
    ミドンさん  魅惑の城  善良な市民同盟  新しい政策  そして、だれも……

    収容  流行の鞄

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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