ゴキブリの歌 (講談社文庫)

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感想 : 1
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  • 本 ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061312869

感想・レビュー・書評

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  • エッセー集。
    「十八年前の日記から」では学生時代、1953年の日記を載せているのだが、その日使った金銭を書き込むなど几帳面な一面も垣間見える。この時代、映画20円だったんだ。

    「プラハの恋人達」の複雑な心模様が好き。
    高揚の後の挫折感が覆い尽くしているプラハ。エコノミックアニマルとしての五木氏。お金が無くアメリカへ行く事を夢見るプラハの恋人達。五木氏と恋人達の一時の交流。様々な思いが伝わってくる。

    「記憶の底の女たち」の苦い経験のについてや「メロン・パン筆福事件」でのメロンパンを語る所なども良い。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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