乱調文学大辞典 (講談社文庫 つ 1-3)

  • 講談社 (1975年12月1日発売)
3.60
  • (5)
  • (9)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 139
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061313194

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大辞典は著者の博覧強記ぶりを再確認できる仕上り。エロ・グロ・ナンセンスな中に、自序で本当の事も書いてあるとのことだったので、疑心暗鬼で読めるという特典もある。巻末付録の流行作家論は、当時の時代背景を差し引いても、もしかしたら自分も作家になれるのではないかと勘違いしてしまうような内容。参考になることが多い、と思うのだが、作家を目指したことはないので……(^^;

  • 初めてこの本を手にしたのは中学生のころ。無知では笑えないことを教えてくれた一冊(知る悦びを教えてくれました)。ヒネた思考回路を刺激してくれる貴重な作品であります^^

  • 筒井康隆の悪魔の辞典

  • 下らない。
    下らないけど面白い。
    しかし長い。
    本棚の端に置いておいて、気晴らしにぺらぺら捲るのがいいだろう。

  • 文学辞典をパロディにした、筒井的「悪魔の辞典」。おふざけたっぷりです。
    構成を述べると、「乱調文学大辞典」が100ページほどあり、残りのページは巻末付録と称した「あなたも流行作家になれる」が100ページ弱。巻末付録なのに約半分も割くあたり、んー、ふざけすぎですから。

    ここで「乱調文学大辞典」のなかから気に入ったものをひとつ抜粋。

    <さんじげん【三次元】 
    タテとヨコと高さのこと。四次元というのは、タテとヨコと高さと低さのこと。SFにはよく出てくるからこれくらいは知っておいた方がよろしい。>

    ……四次元を扱ったSF小説はつまり" 低" 次元ということですね。なるほどですから。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×