狼のブルース (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061313484

作品紹介・あらすじ

一匹狼の事件屋黒澤竜介のもとへ「KHKの大晦日の東西歌合戦をつぶしてくれ」と保守党議員南郷義明から依頼があった……。マンモス・ネットワーク体制に挑む竜介の野心と怒りを追って展開する狂詩曲。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和42年の作品。

    かもめのジョナサンの影響をうけたのかな
    と思ったが 違っていた。
    黒沢竜介という人物が 五木寛之の作品には
    よくでてくる。

    精神を統一し、自在に動く。
    還自法 なる発想を持った人物が主人公である。
    それと 国家権力を左右するような老人の登場。
    北波 西蔵 という 老人の登場の仕方は
    『戒厳令の夜』にでてくる。

  • 多岐にわたる興味深いテーマ性、読む者を圧倒する奇想天外なストーリー展開、そして縦横無尽の躍動する文体、これら小説のすべての醍醐味を併せ持つ前代未聞で空前絶後の怪物小説家が、五木寛之です。

    でも、現役の作家なのに、時々こうして旧作を読むしかないのが、悲しい・切ない・情けない。

    五木寛之の本は、書店を覗けば、今も何十冊もあり、その中の何冊かは、常にベストセラーの上位にある。
    けれど残念なことに、それらは小説ではなく『林住期』『健康問答』『仏教への旅』『自力と他力』などという、エッセイや講演録や旅行記など、全てノンフィクションなのです。
    もちろんこの分野でもまったく新しいお仕事をされ成果を上げておられますが。
    でも悔しいかな、もう何年も前から彼は小説を書かなくなってしまったのです。

    父が高校生の時、三島由紀夫が割腹自殺して、ああもう彼の新しい小説が読めないのか、と嘆いたそうですが、五木寛之はまだ健在です。

    昔から、年をとると作家は歴史と宗教に向かう、と言われてきた、その通りなのですか?

    1932年9月30日、確か石原慎太郎と生年月日がまったく同じだったと記憶していますから、御年75歳、そろそろまた小説を書いてほしい、と念願します。

    この本は、謀略に挑むテロリスト・黒沢竜介の息をもつかせぬハードボイルド・アクション巨編。とても40年前に書かれたとは信じられない新しい感じの作品です。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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