無名碑 (上) (講談社文庫)

  • 講談社 (1977年1月1日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061314191

感想・レビュー・書評

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  • 曽野綾子が土木の建設現場への精力的な取材を含めて書いたという、土木技術者の生き様を描く珠玉の小説。
    タイトルにもなっている「無名」性について、ダム建設現場の横で妻と語るくだりがグッとくる。名もなき全ての土木技術者にむけられた、最大の応援歌でもある。

    (下巻に向けたレビューはまた別途)

  • 奥只見の田子倉ダム、名神高速茨木、
    そしてタイの現場で道路を作る主人公
    妻になる人と、他に支える人との出会い
    そして、遅遅としてはかどらない厳しい現場でも、
    黙々と仕事を全うする主人公
    最後は平和な日本で幸せな余生を
    と思っていたら、何この終り方!
    しかし作者は熱心なキリスト教信者なので、
    私利私欲自我だけではない本当の意味での
    ”愛”を書きたかったのだと思う
    なかなか厳しい内容だけど読み応えはたっぷりと!

    ドラマで、『黒部の太陽』『鉄の骨』も見たところ。
    建設業界の人には本当に厳しい時代と思うけれど、
    この人たちのおかげで今の豊かな国と道路があるのですね
    感謝!

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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