氷紋 (講談社文庫 わ 1-4)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061314573

感想・レビュー・書評

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  • うわ… 夫のやり方…
    石女(うまずめ)かぁ 酷い言葉があるもので…

    教授の娘ということで一緒になった夫婦…そこに最初から愛はなかった…

  • 結婚って自分の第二の人生を決める大切な選択なのは言うまでもない。敬之は有巳子が教授の娘であること、また美しかったこともあり、自分の出世のために結婚した。有巳子もまた、心に思う人がいるのに、親の薦める敬之と結婚した。結局二人は愛し合うことも、理解しあうこともなく結婚生活を続けた。

    どちらが悪いかといえば、有巳子の方がより悪いと思う。実際には久坂のことも裏切っていたと思う。最後の敬之の復讐は有巳子を傷つけるには充分すぎるものだった。

    人生で大切なことを決断する時は、自分の本心の声をいつも聞いていたい。

  • 文学作品と娯楽作品。
    その境目はどこにあるのだろう。
    文学作家 渡辺淳一が書くと、日本文学、純文学作品になるが、名前が変わると単なる痴情小説になってしまうのでは?

    なんとなく登場人物が、和服を着て、昭和の時代の雰囲気を醸し出すと文学なのかな~なんて思ってしまう。
    医大の将来有望な医師を娘婿に迎える大学教授。
    婿に入った医師は順調に出世をたどるその影には、ライバルがおり、ライバルを蹴落すための確執が。
    教授婦人となった箱入り娘は、蹴落とされていくライバルに気を惹かれていく。
    ここで高貴な教授婦人が、恋に走り体を許してしまう展開になる。

    なんとなくこれで文体やモノの表現が時代がかっていると文学になってしまうのだろう。

    私のような斜に構えた読者は文学にはそぐわないのか。。。

  • げっそりしながら氷紋読了。というかそうか、渡辺淳一って失楽園の人か。すごく今さらですね。氷のように静かな静かな崩壊と復讐が淡々と流れていく話でした。うむ……なんというか三者三様にクズでそれがまたよい……浮気はクズでなければな……

  • 「諸岡敬之」「有己子」「久坂」「石女」
    酷いことをするものである・・。
    「誰からも強制されない、自分の意志のとおりに動く自分に帰ったようである。」・・小さな娘と二人で生きていくことを決心した。

  • いじらしい恋心が描かれています。
    焦れったいような気もします。
    ただ、
    最後のエピソードは本当に衝撃的でした。
    恐ろしくもあります。
    女性ならば誰でも許せないと感じるのではないでしょうか。

  • 札幌のS大学医学部教授の愛弟子は、教授の娘と結婚し、将来を嘱望されていたが、若妻の心の底には、今は小さな町の病院に左遷されている夫の友人の面影が消え去らずにいる。その友人との7年ぶりの邂逅。凍てつく北国の街に展開する許されざる愛とその破局を描いた本格的長編ロマン。
    渡辺淳一

  • さすが。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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