限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 6404
レビュー : 757
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061315310

感想・レビュー・書評

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  • 村上龍の小説を読んでいると、吐き気がしてきそうなきがして、だけどそこがよかったりするのだが、この作品は、吐き気がしそうどころか、吐き気そのものだった。

    暴力的な描写の羅列に何度も読むのをやめようかと思ったが、なんとか読んだ。読んでよかった。若者の喪失感やら絶望感の描写が、なんとも絶妙だった。暴力的なシーンがあったからこそ、それが際立っていた。主人公が発狂しそうになるところもよかったな。

    • るるるさん
      初めてコメントいただきました。ありがとうございます。
      表現はグロテスクでも、読み終わったあとは、タイトルの通りさわやかで、ただただよかったで...
      初めてコメントいただきました。ありがとうございます。
      表現はグロテスクでも、読み終わったあとは、タイトルの通りさわやかで、ただただよかったです。
      2012/09/07
  • 勝手に想像していたものと大分違ったけれど24歳でで芥川賞を受賞したというのはやはり衝撃的。よく消化するには時間がかかりそうだが、選考委員に「清潔」と評価されたという文章は何となく不思議な余韻を残す。

  • 念のため読んだ。当時はなんせ「気持ち悪い」という感想が第一だったが、もしいま読むと、結構楽しめるかもしれない。だが読みません。

  • ドラッグに溺れる若者の退廃的な生活が描かれています。

    全編を通して溢れているのは体液で、
    汗、唾液、血液、精液、胃液、そういったものにまみれているんですが、
    なぜか、きたない、という感想に直結しないので、少し不思議な気持ちがします。
    それがこの作品の「清潔感」なのでしょうか。

    とは言え、確かに不快感はありました。

    わたしは元々満員電車が苦手で、具合が悪くなりがちなんですが、
    この本を通勤途中に電車の中で読んでいると、体液のにおいを思い出して、
    気分が悪くなりました。
    そのため読むのに時間がかかり、後半はあまり文章を噛みしめずに、
    文字をサラサラと追うだけで、終わりにしてしまいました。

    しっかり読んでいないので、偉そうなことは言えませんが、
    お話として特別面白いものでもなかったし、好きなタイプの文章ではなかったので、
    再読することはないかなぁと思います。
    同著者の他作品も、今のところ読む気が起きません。

  • 高校生のころ初めて手にとり、あまりの生々しさに途中で読むのをやめてしまった。久しぶりに読み直してみると、描かれている出来事の生々しさよりも、冷めた視線や全体を流れる虚しさのようなものが印象的だった。
    レイ子が葉脈標本の話をする場面、オキナワがリュウのフルートを褒める場面がとても悲しくて好き。

  • ひたすらdrug、sex、暴力が出てくる。読み始めはよくわからなかったけど、途中で解説読んだらなんとなぁくわかったような「気」にはなった。

    こんなに荒れた世界があったんだ、戦後はやっぱり大変だったんだと思っていたら舞台は1970年代で自分が生まれた頃だから驚いた。それほど古い話ではないのか。ひょっとして、今もこのような世界が自分の知らないところであるの?それともあくまで文学の中だけ?でも、文学の題材だってSFでない限り「火のないところに煙はたたない」だと思っているので、やっぱり現実的にある世界なんだろうなというのが感想。

    小説中に出てくる音楽に興味がある。同じものを聴きながら読むとまた違うかもしれないな。

  • 中学くらいの時に読んで、衝撃うけました。最後のリリーへの手紙で、この本のすべての印象が裏返りました。

  • タイトルに惹かれて読んでみたら、タイトルの印象とは真逆の生々しい描写たっぷりで気持ち悪くなりました・・・。
    でもなぜだか最後まで読み進めていました。
    ドラッグとか、普通の人から見ると非日常の生活を描いているのにあたかも当たり前の日常のようにそれらが存在しているような書き方。なかなか主人公「リュウ」の考えていること、感じていることがつかめなかったです。
    でも・・・そんな退廃的な生活を送っているリュウにも、世界は「限りなく透明に近いブルー」に見えるのか、と最後の場面を読んで思いました。
    これがデビュー作ってすごいなー。

  • 学生のころ、これを読んだ人が
    「気持ち悪くて途中電車降りた」
    といってたのをなぜか覚えている。

  • 面白いと思います。物語自体は非常にシンプルなのですが、そこに作者の表現力、特に読み手に情景、状況を想像させるような文章力は素晴らしいと思います。高校生の時に読んだときにはこんな世界もあるのだなと思い、いまいち理解できない部分も多かったのですが、今読んでも古びていなく、逆に新鮮なのはこの本が持つ魅力なのだと思います。あと、ドアーズを聞きたくなりますね。ジムモリソンの人生について思い出してみたり。。。これも作者の意図するところにはまっていうるのかも?

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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