聖職の碑 (講談社文庫)

  • 講談社 (1980年12月1日発売)
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本 ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784061316560

感想・レビュー・書評

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    ── 新田 次郎《聖職の碑 19801210 講談社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4061316567
     
    ── 森谷 司郎・監督《聖職の碑 Seisyoku no Ishibumi 19780923 東宝》
    /鶴田 浩二・三浦 友和・大竹 しのぶ・共演
     
    ── 石子 順《映画366日館 19850330 現代教養文庫》P258 b185
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19850330
     
     赤羽 長重 中箕輪高等小学校長 18710102 長野 19130827 43 /遭難死
    /長野師範(現信州大)卒。
     
    …… 19130826 集団宿泊的行事として前々年より定着しつつあった木曽
    駒ヶ岳登山に、生徒25名、地元青年会員9名、引率教師3名(校長他2名)
    と共に総勢37名で登山に出発(Wikipedia)。生徒ら11名が遭難死。
     
     聖職・教職・公職 ~ 恩師・友人・知人 ~
     
    「教師は聖職者か」についてネットで調べてみると、色々な記述はあり
    ますが、断定的に結論を出しているページはなく、結局わかりませんで
    した。正解はないのでしょうか?
    https://q.hatena.ne.jp/1626592140(20210718 16:09:00 回答拒否)
     
    …… Without Teachers ~ さらば、聖職・教職・公職 ~
     ドイツやフランスでは、義務教育に「音楽」がないそうです。
     わたしの同期生も、音楽と英語の達人は、教室以外のどこかで学んで
    います。塾は学校の延長で、家庭教師は能力格差があって論外です。
    https://q.hatena.ne.jp/1494229587#a1263331(No.1 20170508 23:17:23)
     
    …… 商街道 ~ 有為の奥山、おもてなし ~
     かつて高校二年のとき、牧師だった校長に、聖書講義のテーマを求め
    られたので“職業”を提案したところ、採用されなかった。いま思うに、
    聖職・教職・公職に対し“商売は卑賎”と見られていたらしい。
    https://q.hatena.ne.jp/1613625470#a1276675(No.2 20210218 18:54:46)
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20210218
     
    (20210721)
     

  • 大正時代に駒ヶ岳で起きた中学校修学旅行の遭難事故(11人死亡)を題材とした小説.自然相手の活動を行う際,どんなに事前準備をしても,自然の急変等により事故が起きる可能性がある.このことは常に肝に銘じるべし.事故後の教育会(今でいう教育委員会?)の対応も示唆的.現在ではこのような対応は難しいかも.

  • う〜ん。
    想像していたのと全く違った。

  • 読んでいて辛すぎる。そして読んだ後、鬱になる。

  • 大正三年におきた中箕輪尋常高等小学校の修学登山事故を洗い直し、新田次郎の手によってドキュメンタリー風に書き出された山岳小説である。
    初版は昭和五十一年。構成は三部立てとなっており、第一章は登山という行事がどのような教育理念の下に行われるのかを当時の状況を以って示し、第二章で事故のあらましがドキュメント風に描かれる。最後の第三章では、事故後の人々の対応と、現代まで登山行事が長野で行われる理由が明かされている。

    本書にあるように、私の母校も戦後から毎年修学登山を行っており、私自身も経験していたが、まさかこのような背景があるとは知らず、もっと早く知っておけばよかったと思った。
    山国である信州において、山の体験を学習の場と考えるのは赤羽校長のみならず、現在の教育現場も同様であるように思える。彼らの理念を引き継ぎ、どの学校もいまだに実行し続けていることはすばらしいと思う。しかし、その志は果たして子どもたちに伝わっているだろうか。(私自身はしんどいとしか思わなかった。)
    さらに言えば、この理念を貫いた結果、誰が幸せになっただろう。長い目で見れば、という声はもちろんあるだろう。だが、赤羽校長や清水・有賀先生等の意思に感動する方があれば問いたい。教育者の妻として責任を問われ続けた赤羽つぎの道を、自分の妻に歩ませる神経を持ち合わせているか。唐沢可作の枷をはずす手立てはあるのか。
    私には、そんな覚悟はない。

  • 読みたい
    登山好き、新田次郎好きの友達に借りた。八甲田山もこの人に借りた。
    教育者なら絶対読むべき二冊のうちの一冊だと。もう一冊は「エミール」だって。そうなんですか?

    2011/10/11
    読み終わった

  • 今って、こういう先生いませんね。。

  • 教職論オススメ図書

  • 涼しくなる1冊。冬に読んではいけない。
    ひたひたと近づいてくる寒さ。
    小学校の遠足登山(とはいっても戦前)で、集団遭難。
    遭難する前から、押し寄せてくる嫌な予感の連続攻撃で、寒いことこのうえなしです。子供がたくさん遭難しちゃうので、涙もろい人はご用心を。
    題名だけだと、すばらしい教師の話のようなんだけど、それは個人、一場面のレベル。遭難しないように準備することがもっとあったんじゃないの?と突っ込みどころも満載なお話。
    そんなに数読んでないんですが、山岳小説は夏に読むのがいいのかな。
    寒くなれる山岳小説あれば教えてください。
    よく覚えてないのですが『八甲田山死の彷徨』も、かなり寒かった記憶があります。これもまた、新田次郎。

  • 新田次郎の本は、講談社からも出ていたんですね。読んでみました。
    この本は、尋常小学校の校長、生徒が修学旅行で駒ヶ岳を目指し、死傷者を出してしまった悲しい事故が元になっている。しかし、当時の聖職者たちの考え、立ち振る舞いに明治の日本人を見ることができる。
    いまは、教職員の犯罪も毎日のようにニュースに流れる。聖職ということを自覚して欲しいものだ。また、実践教育は学校の場だけではなく、家庭でも取り組んでいくべきものだと思う。いまは、教育は学校がやってくれるものと考えている大人が多すぎる。教員にお薦めの一冊です。(2009/07/11)

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著者プロフィール

新田 次郎(にった・じろう):1912-80年。長野県上諏訪生まれ。旧制諏訪中学校、無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、1932年、中央気象台(現気象庁)に入庁。1935年、電機学校卒業。富士山気象レーダー(1965年運用開始)の建設責任者を務めたことで知られる。1956年『強力伝』で、第34回直木賞受賞。1974年、『武田信玄』ならびに一連の山岳小説に対して吉川英治文学賞受賞。

「2024年 『火の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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