私的生活 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061316973

感想・レビュー・書評

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  • もう何回読んだかな。
    多分5、6回は読んでると思うけど、何度読んでも面白い。

    「言い寄る」からのこのシリーズは田辺聖子さんの中でも特に大好き。

    この本の中ではリッチで毎日剛とイチャイチャすることが楽しくて仕方なかったのに、これってお芝居?私ってちょっと無理してる?と気付き始めてから、敢えて見ないようにしてた剛とのズレが修復できないところまで来て、ついに破綻するという、ものすごい衝撃を与えられる。

    昭和51年に書かれた本なのに、全然古くなく、いつ読んでもショッキングでぼうっとしてしまう。
    本当に面白い。

  • 男性はどうしてもこの作品の乃里子のような色気があって自由な女性に惹かれます。そして結婚して不幸になるのです。
    田辺聖子さんは、夫婦2人でほくそ笑み、2人で他人のワルクチをいいあい、2人で陰謀をもくろむ。そんな夫婦なんて大嫌いだとおっしゃってました。まことにそういうものですが、巷の手垢に染まらないそういう生き方を続けられる人が世間にどれくらいいるでしょう。
    田辺聖子さんは、やはりエッセイが一番ですね。

  • 川上弘美のエッセイ<a href=\"http://mediamarker.net/u/nonbe/?asin=4122041058\" target=\"_blank\">あるようなないような</a>の中で紹介されていて、すっごく面白そうだったので購入。期待を裏切らぬ傑作!三部作で、『<a href=\"http://mediamarker.net/u/nonbe/?asin=4167153084\" target=\"_blank\">言い寄る</a>』、『私的生活』、『<a href=\"http://mediamarker.net/u/nonbe/?asin=4061835092\" target=\"_blank\">苺をつぶしながら</a>―新・私的生活』となる。amazonより。<blockquote>乃里子は年下の財閥御曹司に求愛され、結婚した。海を見下ろす高級マンションで2人きりの新婚ごっこ。誰もが羨む上流暮らしだが、乃里子は思う。わたしは金持が身にそぐわない人間、と。そのままにしてある独身時代の仕事場には日記やアルバム。夫にも見せない私的生活がそこに。結婚の生態を描く傑作。</blockquote>

  • 男と女が上手くやっていくために芝居が入る。もう無理ってなった時、芝居だと知らなかった方は辛いよねぇ。ちょっとずつ忍びよる限界がリアルで面白い。

  • 2012年10月1日(月)、読了。

  • 「言い寄る」の続編。乃里子は剛と結婚。ゴージャスな新婚生活を送り、剛のあふれる愛情を浴びている。幸福の絶頂にいる乃里子で話は始まる。一人称で乃里子の生活、心情が語られ、彼女の好きなもの、興味の対象等が表現される。その好きなもの、こと、興味の対象を表現している文章を読んでいくと、まるで現代の「源氏物語」「枕草子」のようである。この小説に出てくる日常の細かなこと、ささやかな楽しみが著者の言葉によって語られると本当に「なるほどそうだ」と共感する。これこそ田辺聖子のの真骨頂であろう。
    しかし剛との甘い生活は続かない。大きな事件が起こるわけではなく、日常の中に潜む小さな違和感が最終的に二人を離してしまう。それを言葉で表現していく著者の巧みさ!男女の関係が破局を迎えるのはこのようなことなのだろうと感じ入った。
    三部作なので「苺をつぶしながら」も読もう。

  • かわいい装丁のほうを買ったからこっちのは人にあげてもいいんだけれど
    今のところわたしが本をあげられる範囲に田辺作品の良さを見いだせている人がいないのが残念。
    ちょっと古くさいのに目をつぶって読んでもらったら絶対にはっとする作品がたくさんあるのにな。

  • 《2013年1月31日》
    結婚してから分かる「騙し。騙し。」(笑)
    「騙し。騙し。」が上手くいかんくなった時に色々と壊れる(>_<)

    《2010年3月25日★★★★》
    ノリコさんの気持ちよく分かるかも、、、。
    男女間だけでなく対人関係についての諦めみたいなのとか、、、。
    『言ってもしかたない』とか『メンドクサイから』みたいな所(笑)
    秘密じゃないけど秘密みたいな感じとかね。

  • 高校生の頃から何十回と読んでいますが、
    今でも新鮮!
    揺さぶられます。

  • すこしの違和感が、完全なズレになりやがて別れ…の過程がすごくリアル。田辺聖子独特の、かんさい弁での掛け合いのテンポのよさがすき
    いつも物の例えが、しゃれてて納得!て思える これが、あたしが生まれる前の作品だというのに、すごくセンスがいい。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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