和宮様御留 (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061317024

感想・レビュー・書評

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  • 和宮替え玉説を採り、替え玉となった女性の苦悩と、周りの思惑を描いた小説。替え玉フキの健気さに胸打たれます。

  • 花組芝居の「和宮様御留」を見たら、原作も読み返したくなった。有吉佐和子の本は、これと「出雲の阿国」と「芝桜」「木瓜の花」「真砂屋お蜂」「香華」あたりが好き。戦う女の子の物語書かせたら、有吉佐和子の右に出る作家はいないと思う。つーても、この「和宮様御留」は色々と悲惨で、その悲惨を見つめることが物語になるという話で、だから凄いんだけど。

  • 中学校1年生の時だったか、この本で読書感想文を書いて賞をいただきました。
    花びらもちを食べるシーンがあって、美味しそうでねぇ(結局食いしん坊)

  • 20数年ぶりの再読.既に初読の時の記憶は無い.前回にちょっと和宮の話題に触れたので懐かしくなって読んでみた.和宮に化けさせられたフキはともかく,脇役群像のキャラが良く,とても面白い歴史サスペンスだと思う.ただ,フキの殺し方は,冒頭から周到に伏線を張ってるのはよくわかるんだけどそれでも不自然でちょっとなぁ.

    そういえば前回取り上げた,骨は語る 徳川将軍・大名家の人びとには,「和宮は不逞浪人に襲われて自害した」という異説が紹介されている.現代の調査技術なら,遺骨の手首断面を調べれば,生前に失われたのか死後か,失われたのはいつ頃か,替え玉かどうかの遺伝子情報は.などの謎を解くのも難しくはないと思うので,いつか再調査があるといいのだが.

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著者プロフィール

昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没。

「2023年 『挿絵の女 単行本未収録作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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