密航船水安丸 (講談社文庫 に 4-5)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061317826

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  • 新田さんによる、山ではなく海の小説。冒険、挑戦という意味では山も海も異国も変わらない。
    ネットで検索すると、及川甚三郎氏は飢饉に苦しむ人を救うために人を募った、という文脈が多いが、この本ではもっとリアルな実業家としての姿が描かれている。晩年、帰国のきっかけの事件と帰国後は旅の終わり感が出ている。絶頂期で終わらせず、あえてここまで書いたのが素晴らしい。

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著者プロフィール

新田 次郎(にった・じろう):1912-80年。長野県上諏訪生まれ。旧制諏訪中学校、無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、1932年、中央気象台(現気象庁)に入庁。1935年、電機学校卒業。富士山気象レーダー(1965年運用開始)の建設責任者を務めたことで知られる。1956年『強力伝』で、第34回直木賞受賞。1974年、『武田信玄』ならびに一連の山岳小説に対して吉川英治文学賞受賞。

「2024年 『火の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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