武田勝頼 (2) 水の巻 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061318144

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  • 28歳の若さで武田家の指揮をとることとなった勝頼。信玄時代の老臣たちとのジェネレーションギャップに苦しみながら、偉大な父を超え、自分の思いを遂げようと進んでいく勝頼の姿が好意的に描かれる。
    戦国最強軍団が、脆くも内部崩壊していく様子を、それぞれの心情とともに鮮明に表現、老臣の意見に心ならずも流されていく勝頼に歯痒く思う場面も多いが、勝頼の無念さが伝わってきて心が打たれる。
    「なぜ、武田家は滅ばなければならなかったのか」と改めて考えさせらる。
    著者は、武田信玄、武田勝頼、大久保長安の三部作を予定していたという。残念ながら大久保長安は実現していない。
    著者晩年の作だけあって、実に読みやすい。有名な「武田信玄」より面白いかも。
    章末には「信玄公記」や「甲陽軍艦」の引用が掲載されていて、原書ではほんの一行で表されている部分が、小説では背景描写・人物の心情描写等が重厚に表現されていることにも感動をおぼえた。

  • 実は名将だったと言われる勝頼。
    だが、いまだにその片鱗を見せてくれません。
    穴山信君が悪者です。
    戦犯はヤツです。

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著者プロフィール

新田 次郎(にった じろう)
1912年6月6日 - 1980年2月15日
長野県諏訪郡上諏訪町(現:諏訪市)生まれの日本の小説家、気象学者。本名は藤原 寛人(ふじわら ひろと)。電機学校(現:東京電機大学)卒業。次男に研究者・作家の藤原正彦。
終戦後で生活が困窮しているところ、作家である妻の兩角(もろすみ)ていの刊行した『流れる星は生きている』がベストセラーになったことから作家を志し、執筆活動を兼業する。
1956年『強力伝』で第34回直木三十五賞受賞。1966年に専業作家。1974年に吉川英治文学賞、1979年に紫綬褒章。
気象職員としても富士山気象レーダー建設という大きな業績で名を残しており、退職時には気象庁から繰り返し強い慰留を受けた逸話が残る。

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