おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
4.09
  • (32)
  • (22)
  • (21)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 205
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061318977

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ◆ああ! これもよいですね。佐野洋子です。◆ねこ、鯖のこと考えすぎ! どこでもいいからすわりたいから映画館に飛び込むねこ(笑)…いいなぁ。◆魚の目は確かに怖いね。【2013/09/28】

  • お昼にもサバを食べたくせに「今夜はひさしぶりにサバでもくうか」などとつぶやき、散歩をしながら考えているのはサバのことばかりというサバが大好物の猫。そんな猫に食われゆく種族のサバたちが突然襲撃してくる不気味なお話。
    サバたちの襲撃の中身は、「きみはサバをくっただろ」ときれいな声でうたいながら、ひたすら大群で空中を泳ぎ猫を追いかけるというものだ。なんとなくというか、想像しただけでも怖い気分になるが、実際に絵で見るとかなり怖い。サバの大群に追いかけられるなんて有り得ないことだとは思う。「じょうだんじゃない、おれはねこだぜ」と言いながら逃げる猫の言い分もごもっともという感じがする。
    映画館に逃げ込んでホッとしたのも束の間、周りがサバだらけだったときの猫は、口を顎がはずれそうなくらいあんぐりと開けて、恐怖とも驚愕とも唖然とも困惑とも絶望とも取れるような、様々なものがない交ぜになった表情をしていて傑作だ。

    この話が何を意味しているのか私なりに少し考えてみた。猫があまりにも一日中サバのことを考えているからその妄執が現実の形(空飛ぶサバの群れ)となって現れたのか、はたまた猫に食べられたサバたちの霊が怨恨を募らせてとうとう襲ってきたのか。実際よくわからないのだが、襲撃から辛くも逃げ延びた猫はまた今夜食べるサバのことを考えている。あんなに怖い目にあったはずなのに猫のサバに対する貪欲なまでの食欲には抑えがたいものがあるらしい。もしかしたらこのお話は猫が死ぬまでエンドレスにリピートされるのか?とすら思えてくる。
    普段特に気にして考えたことはなかったが、確かに、猫だろうが人間だろうが、生きているものたちの「食欲」というのは生きている限りエンドレスに続いていく。可笑しいくらい毎日おなかが空くし、可笑しいくらい毎日何かを食べている。この本は、そんな生きものたちの日常のちょっと考えてみると不可思議な営みについて改めて考えさせられるような、見過ごしがちな一面をあえて提示し驚かせてくれるようなお話だったのかもしれない。

  • おれは〜おれは〜、とは言っても、思い通りにならないこともちまたにはたくさんありますし、そうした、生きるに大切なひと雫を楽しく語りかけてくれる一冊かな。子供たちにも大人にも。マル。

  •  読後の、このみょーな余韻。
     こういう、一瞬「!」しかでてこなくなるような、わけのわからないお話が大好きです!
     図書館でなにげに借りたらすごいインパクトで、4歳の娘と繰り返し読みました。
     以来さばを食べる時は「きみはーさばをー食っただろー♪」と歌ってます。

  • さすが佐野洋子氏。トラウマもの。

  • 娘4歳は笑ったけれど、なかなかシュールで、けっこう怖い。
    オトナになると「ん?」って疑問だらけなんだけど、そこがイイ!
    私は好きです。

  • シュール…因果関係とか教訓などにとらわれてなくていい感じの絵本です。

  • サバに追いかけられる。
    好きなものを考えてるときってこうなんだろうな(笑)

  • ねこがおさかなに追われるナンセンスさが楽しいお話。

  • ど名作

全44件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)のその他の作品

おれはねこだぜの詳細を見る 単行本 おれはねこだぜ 佐野洋子

佐野洋子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マージェリィ・W...
トミー=アンゲラ...
にしまき かやこ
モーリス・センダ...
酒井 駒子
有効な右矢印 無効な右矢印

おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)を本棚に登録しているひと

ツイートする