おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)

著者 : 佐野洋子
  • 講談社 (1993年11月12日発売)
4.13
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  • レビュー :42
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061318977

おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)の感想・レビュー・書評

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  • 2月22日「ニャン・ニャン・ニャン」の日の記念に。
    私の爆笑本のベストなんである。
    くすくす、でもなく、うっふっふ、でもなく、ゲタゲタ笑ってしまう。
    ただし、子供向けの本に何らかの意味を求めるひとや、
    教訓を探すひとには向きませんのでご注意を。
    約5分。喜んでもらえれば、もう何歳でも。
    2,3歳の小さなお子でも、お母さんと一緒に大笑いしてくれたら作者の佐野洋子さんも大喜びだろう。

    やや細身のパンツにネクタイに帽子。
    ポケットに両手を突っ込み、ついでにパイプをくわえているハードボイルド気取りの猫が、ちょっと斜に構えてこちらを見ている。
    この1ページ目だけで笑える。
    しかも、お昼にサバを食べたばかりだというのに「久しぶりにサバでも食うか」とつぶやくのだ。
    こんなにもサバ大好きな猫が、次々にサバに追いかけられる!
    【おれはねこだぜ」というのは、そのサバから逃げるときのセリフなんである。
    冗談じゃない、おれは強いんだぜ、こんな目にあってたまるか、ってこと。
    強がりのすかした主役を描くと実に上手いのが佐野さん。
    おまけに、逃げ込んだ先の映画館で遭遇したものは・・!
    見開きの連続ページの、あんぐりと大口あけた猫の可笑しさには、もう手放しで笑うしかない。
    その恐怖と、最後の落差もまた笑いどころで、懲りない猫に思わず拍手である。

    あり得ない展開と意味不明の可笑しさ。
    挿絵の色の渋さもあり、ナンセンスなお話に笑ってくれるかどうかが難しいので、読み聞かせには考えてしまう。
    でも我が家の子たちは(もうじゅうぶん大きいのに・笑)こちらもビックリするほどのゲタゲタ笑いをしていた。
    さて、全国の猫好き・本好きさんは今日何を読まれただろう。

  • ◆ああ! これもよいですね。佐野洋子です。◆ねこ、鯖のこと考えすぎ! どこでもいいからすわりたいから映画館に飛び込むねこ(笑)…いいなぁ。◆魚の目は確かに怖いね。【2013/09/28】

  • お昼にもサバを食べたくせに「今夜はひさしぶりにサバでもくうか」などとつぶやき、散歩をしながら考えているのはサバのことばかりというサバが大好物の猫。そんな猫に食われゆく種族のサバたちが突然襲撃してくる不気味なお話。
    サバたちの襲撃の中身は、「きみはサバをくっただろ」ときれいな声でうたいながら、ひたすら大群で空中を泳ぎ猫を追いかけるというものだ。なんとなくというか、想像しただけでも怖い気分になるが、実際に絵で見るとかなり怖い。サバの大群に追いかけられるなんて有り得ないことだとは思う。「じょうだんじゃない、おれはねこだぜ」と言いながら逃げる猫の言い分もごもっともという感じがする。
    映画館に逃げ込んでホッとしたのも束の間、周りがサバだらけだったときの猫は、口を顎がはずれそうなくらいあんぐりと開けて、恐怖とも驚愕とも唖然とも困惑とも絶望とも取れるような、様々なものがない交ぜになった表情をしていて傑作だ。

    この話が何を意味しているのか私なりに少し考えてみた。猫があまりにも一日中サバのことを考えているからその妄執が現実の形(空飛ぶサバの群れ)となって現れたのか、はたまた猫に食べられたサバたちの霊が怨恨を募らせてとうとう襲ってきたのか。実際よくわからないのだが、襲撃から辛くも逃げ延びた猫はまた今夜食べるサバのことを考えている。あんなに怖い目にあったはずなのに猫のサバに対する貪欲なまでの食欲には抑えがたいものがあるらしい。もしかしたらこのお話は猫が死ぬまでエンドレスにリピートされるのか?とすら思えてくる。
    普段特に気にして考えたことはなかったが、確かに、猫だろうが人間だろうが、生きているものたちの「食欲」というのは生きている限りエンドレスに続いていく。可笑しいくらい毎日おなかが空くし、可笑しいくらい毎日何かを食べている。この本は、そんな生きものたちの日常のちょっと考えてみると不可思議な営みについて改めて考えさせられるような、見過ごしがちな一面をあえて提示し驚かせてくれるようなお話だったのかもしれない。

  • おれは〜おれは〜、とは言っても、思い通りにならないこともちまたにはたくさんありますし、そうした、生きるに大切なひと雫を楽しく語りかけてくれる一冊かな。子供たちにも大人にも。マル。

  •  読後の、このみょーな余韻。
     こういう、一瞬「!」しかでてこなくなるような、わけのわからないお話が大好きです!
     図書館でなにげに借りたらすごいインパクトで、4歳の娘と繰り返し読みました。
     以来さばを食べる時は「きみはーさばをー食っただろー♪」と歌ってます。

  • シュール…因果関係とか教訓などにとらわれてなくていい感じの絵本です。

  • サバに追いかけられる。
    好きなものを考えてるときってこうなんだろうな(笑)

  • ねこがおさかなに追われるナンセンスさが楽しいお話。

  • ど名作

  • サバの凶悪な顔と来たら…。
    しかし、何があってもサバが好きなのです。

    昔、中学生相手に読み聞かせした本です。
    その時は大うけでした。
    とにかく凶悪なサバの印象が濃い本ですが、静から動、また静へという移り変わりが楽しい本でもあります。

    この猫は100万回生きても、きっとサバが好き。

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