おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
4.09
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本棚登録 : 210
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061318977

感想・レビュー・書評

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  • お昼にもサバを食べたくせに「今夜はひさしぶりにサバでもくうか」などとつぶやき、散歩をしながら考えているのはサバのことばかりというサバが大好物の猫。そんな猫に食われゆく種族のサバたちが突然襲撃してくる不気味なお話。
    サバたちの襲撃の中身は、「きみはサバをくっただろ」ときれいな声でうたいながら、ひたすら大群で空中を泳ぎ猫を追いかけるというものだ。なんとなくというか、想像しただけでも怖い気分になるが、実際に絵で見るとかなり怖い。サバの大群に追いかけられるなんて有り得ないことだとは思う。「じょうだんじゃない、おれはねこだぜ」と言いながら逃げる猫の言い分もごもっともという感じがする。
    映画館に逃げ込んでホッとしたのも束の間、周りがサバだらけだったときの猫は、口を顎がはずれそうなくらいあんぐりと開けて、恐怖とも驚愕とも唖然とも困惑とも絶望とも取れるような、様々なものがない交ぜになった表情をしていて傑作だ。

    この話が何を意味しているのか私なりに少し考えてみた。猫があまりにも一日中サバのことを考えているからその妄執が現実の形(空飛ぶサバの群れ)となって現れたのか、はたまた猫に食べられたサバたちの霊が怨恨を募らせてとうとう襲ってきたのか。実際よくわからないのだが、襲撃から辛くも逃げ延びた猫はまた今夜食べるサバのことを考えている。あんなに怖い目にあったはずなのに猫のサバに対する貪欲なまでの食欲には抑えがたいものがあるらしい。もしかしたらこのお話は猫が死ぬまでエンドレスにリピートされるのか?とすら思えてくる。
    普段特に気にして考えたことはなかったが、確かに、猫だろうが人間だろうが、生きているものたちの「食欲」というのは生きている限りエンドレスに続いていく。可笑しいくらい毎日おなかが空くし、可笑しいくらい毎日何かを食べている。この本は、そんな生きものたちの日常のちょっと考えてみると不可思議な営みについて改めて考えさせられるような、見過ごしがちな一面をあえて提示し驚かせてくれるようなお話だったのかもしれない。

  • さすが佐野洋子氏。トラウマもの。

  • 娘4歳は笑ったけれど、なかなかシュールで、けっこう怖い。
    オトナになると「ん?」って疑問だらけなんだけど、そこがイイ!
    私は好きです。

  • サバに追いかけられる。
    好きなものを考えてるときってこうなんだろうな(笑)

  • サバの凶悪な顔と来たら…。
    しかし、何があってもサバが好きなのです。

    昔、中学生相手に読み聞かせした本です。
    その時は大うけでした。
    とにかく凶悪なサバの印象が濃い本ですが、静から動、また静へという移り変わりが楽しい本でもあります。

    この猫は100万回生きても、きっとサバが好き。

  • 何よりも魚が好きで、中でもサバが大好きな「ねこ」。
    いつだってサバのことばかり考えている彼の前に、突如大量のサバ達が現れる……。

    ある意味ホラー映画みたいな絵本。

    佐野洋子さんと云えば私は『100万回生きたねこ』を真っ先に思い浮かべてしまうんですが、ちょうどそれと対になっているように感じました。
    サバ愛に溢れる本作の「ねこ」が当のサバから受ける仕打ちを考えると、『100万回』よりこちらの方が親しみやすいかも。こんなに好きなのにねえ。

    パイプを咥える「ねこ」もかっこいいし、たくさん出てくるサバも1匹1匹目が死んでるし、手元に置いて何度でも読み直したい1冊です。

  • サバが好きな猫がサバの逆襲を受ける。

  • 【T図書館】

    「君はさばを食っただろ」とキレイな声で追いかけるさばの大群が怖い(><)映画館のシーンは恐ろしい(笑)
    でも、めげずに「だからどうした、おれはねこだぜ」といいはるねこが面白くてかわいい!

  • サバを食べたっていいじゃない。だってネコだもの。
    でもサバの大群に襲われるのは、かなり恐ろしい。
    シンプルだけど、ものすごいインパクトのある絵本。

  • やばい(笑)
    これは面白すぎる(>_<)

    面白いというかシュールというか、意味がわからない(笑)

    絵がこわいよー
    見開き続けての映画館ページがツボでした。

    これはひとにすすめたくなる!'∇`

著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家、エッセイスト。おもな著作に、絵本『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』、童話『わたしが妹だったとき』、エッセイ『神も仏もありませぬ』など。2010年没。

「2019年 『はればれ、お寿司 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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