空とぶライオン (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 381
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061318984

作品紹介・あらすじ

疲れ果てて眠るライオンが今、目覚める。
毎日空をとんでは、ねこたちにえものをごちそうするライオン。ほんとうはとても疲れていたライオンは、ある日とうとう、空から落ちて動かなくなってしまいます。

感想・レビュー・書評

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  • 続いて佐野洋子さん。

    小さな子どもが読んで、どう感じるのかな。
    何を学んで欲しくて書いたのかな、と思いながら読み進めたが、正直よく分からなかった。

    ただ、登場する猫たちにとって、ライオンは同じ猫科。
    立派なたてがみがあって、威厳があって、獲物を捕まえ(本当は雌だったはずだが)、食って寝ると言う習性が描かれているので、それを、子どもたちが喜びそうなカラフルな絵を使って伝えたかったのかな。
    また寝てばかりだと、石になっちゃうぞ かも。

    ちなみに
    *厚生省中央児童福祉審議会推薦
    *日本図書館協会選定図書
    *全国学校図書館協議会選定図書
    だそうです。

  • 2020.11 5-2

  • 2023.7.19 1-2

  • 7歳の息子はまだ「よくわかんな~い」とサラッと読めたようだが、大人は後からいろいろ深い意味を考えさせられるお話だった。
    ネコたちの称賛を受け、来る日も来る日も獲物を捕まえるために頑張り続けるライオン。昼寝をして休みたいと口にしても冗談だと本気にしてもらえず、とうとう疲れ果て…。
    自分はこうしたいと気持ちをしっかり伝えているのに、あっさり無視され勝手にこうだと決めつけられてしまう辛さがひしひしと伝わってくる。
    自身は子どもに対してネコのようになっていないだろうか…ドキッとしながら読み終えなおも後を引く。

  • ライオンの気持ちを優しさを理解できる内容
    思いやりがよくわかる

  • ちょっと切なくなった。
    悪気は全くなく、褒めていることが喜びと共にプレッシャーや期待に応えようとがんばらせてしまうこと、あるんだろうな。
    主役はライオンだけど…ねこがキーパーソン

  • 猫に悪気がない事を願う。ライオンのように無理をする人はいっぱいいると思う。簡単なようで奥が深い内容。

  • 皆のために頑張っちゃう自分をわかってくれたら、また頑張れるよ!

  • 4年教科書掲載本

    りっぱなたてがみをみたくて、まいにちライオンのところへあつまってくるねこたち。
    なにかごちそうしたいとじめんをけって、えものをとりにいくライオン。
    ごちそうをたべたねこたちは、「さすがライオンだ」

    「ぼくのしゅみはひるねでね」とライオンがいっても
    「ライオンは、りょうりもじょうだんもいちりゅうだね」とわらうねこたち。

    とうとうライオンは、たおれてうごけなくなってしまう。

    ライオンがわるいのでも、ねこがわるいのでもないと思うけれど。

    どう感じるかは、読んだ人それぞれなんだろう。

  • いや、なんていうか。相手のご機嫌取りばかりで自分を無くしたらダメなんだ。悪気がなくても人を使って消耗したらダメなんだ。自分にも人にも敬意を。大事にしないとね。わかってくれる人がいるだけで救われるし。

  • 他人の得意に付け込んで
    恩恵をあやかろうとする大人たちはたくさんいるよね。

    ライオン=頑張り屋さんの部下、努力家
    猫=高みの見物をする上司、怠け者

    そんな印象の本

  • ひとを喜ばせようと、最期まで…

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み再製本した、ユニバーサルデザイン絵本の貸出をしています。
    ・ 状況が「読みたい」になっている本は、貸し出しできます。
    ・「いま読んでる」になっている本は、貸し出し中です。
    貸出方法については、ユニリーフのHP  http://unileaf.org/  をご覧下さい。

  • 大人向けな印象の絵本。さびしさが漂っている。

  • 頑張りすぎちゃったライオンが石になり、子猫の一言でよみがえるお話。

    誰にも本当の気持ちを理解されず閉じこもってしまったライオンの切なさ。
    唯一の理解者になった子猫の「つかれたんだ」の言葉で復活する展開。
    多くを語らない絵本ならではの表現に感動する。
    深いなぁ。

  • 2年生の国語の教科書で紹介されている絵本ですが、
    これは子どもよりも大人の方がグサッとくる話ではないでしょうか。
    読んでいて非常に胸が痛くなります。

  • あるところに立派なライオンがいた。
    ライオンは親戚の猫たちがやってくるともてなすために空を飛んでシマウマを獲ってきた。
    猫たちはライオンを口々にほめる。
    そんなことが毎回毎回続いた。
    ライオンは疲れて来て、休みたい、昼寝をしたいという。
    でも、猫たちはライオンが休むだって、昼寝が趣味だって、ライオンは面白い冗談を言うなあ、と誰も本気にしない。
    そしてある日とうとう、飛ぶことも出来なくなって休むとそのまま動かなくなって固まってしまった。
    やって来た猫たちはまたライオンが冗談を言っているのだと思う。
    けれど、もうライオンは深い眠りに落ちてしまったあとだった。
    何百年も経って、あのライオンは怠けすぎたために石になったのだと言われていた。
    ある猫の女の子が疲れたから休んでいるんだね、と言うとライオンは起きだした。
    女の子がシマウマって獲れる?と聞くとライオンは空を飛んで行った…。

    最初は人のいいライオンをおだてて自分たちだけ楽をしようと思っている悪い猫たちだと思ったけれど、動かないライオンを見ての猫たちの反応は本当にラオンが休みたいと思っていたとは思わなかったのだろう。

    昔の作品だけれど、過労死とかそんな現代の風潮が現れている…。
    仕事もほどほどに休むことも大切。
    最後猫の女の子に言われてまたシマウマを獲りに行ったライオン。
    今度はどうなるのだろう。
    悪循環でなければいいな。

    カラフルなライオンの絵。
    ファンタジックはタイトル。
    しかし、その中身はお花畑ではなかった。

  • 5分くらい。
    猫と一緒に暮らしていたライオン。
    毎日、猫たちに獲物をとってきて、食べさせていました。
    でも、ライオンが本当にしたいのは、昼寝…。
    とうとうライオンは、石になってしまいます。

  • No.507
    佐野洋子さんの絵本って、シュールだなぁ。この絵本に登場するライオンは、NOと言えないサラリーマンと重なった。

  • 本当の自分を理解してもらえず疲れ果ててしまったライオンが切ないです。無理をせずほどほどに頑張ることの大切さを訴える絵本です。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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