そのつもり

  • 講談社 (1997年12月10日発売)
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感想 : 46
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  • 本 ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061322172

作品紹介・あらすじ

荒井良二、ファン待望の新作!
みんなはすこしかんがえてから、「いいねえ、それ。」といって、そのつもりになりました。

感想・レビュー・書評

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  • そのつ森で暮らす動物たちのお話。森の空き地をどう使うか話し合うけれど、今日もそのつもりになるだけ。絵がとってもゆるくて可愛らしいのに、ストーリーは意外とシビアで面白い。

  • 絵の可愛いが過ぎます。

  • 何を聴いてもそのつもりになっちゃうそのつ森の動物たち。ゆずれないことってないんでしょうか。ふんわりゆるゆると暮らすことの幸せに溢れた一冊です。(はま)

  •  遊びには、見立てるというのがある。
    積み木を電車に見立てる、自動車に見立てる。葉っぱをお皿になどなど、見立てることは子どもの遊びの重要な構成要素だろう。
    最近の子どもは、遊ぶのに見立てる能力を使うことも昔ほどないかもしれない。実物のミニチュア版の人工物が玩具としてたくさんあるのだから。人間としての能力を磨くという点では、今の子どものほうが大変かもしれない。
    この絵本を見ながらふと思ったことであった。
     しかし、それよりも・・・・・。見立ては、具体物がそこにある。しかし、そのつもりになるは、そこに具体物は存在しなくてもよい。つもりになれる、イメージの操作は、どのような認知発達過程を通して可能になるのか?解明されているようで、されていないのではなかろうか。
     そのつもりになれることは、人の能力の中で、また想像性豊かに生きるためにとても重要な能力だろう。

  • こうなったらいいな、と理想ばかり言うとみんなは賛成してた。でも、こうしていいったらいい、と現実的なことを言うと、みんな大反対した。おもしろい。

  • 「そのつ森」に住む動物たちは、空き地の利用方法を議論、提案があるたびに、ほあ〜んと「そのつもり」になって「いいなあ」。結局何も決まらないまま 小さい声が・・・風はそよそよ。

  • 意見はまとまらないわ⁉️

  • みんなはすこしかんがえてから、「いいねえ、それ。」といって、そのつもりになりました。

    思い出の絵本。
    何度読んでも、何度読んでもらっても、良いなぁ。
    ファシリテーションだなぁ。

  • そのつ森!
    荒井良二の書く字は若い女性のようだというイメージだったが、この頃の字は活字のようで、また違う雰囲気だった。牛がすごい大きさだった。
    変えなくてもいいというリスの意見は、みんなに受けなかったなぁ。

  • 荒井良二さんらしいゆるーいイラストとゆるーいと思いきや意外とシビアな展開。

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著者プロフィール

1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を、『こどもたちは まっている』で日本絵本賞を受賞するほか、2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。また、NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当、2018年まで「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」芸術監督を務めるなど、その活動の幅を広げている。

「2023年 『みんなたいぽ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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