- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061322172
作品紹介・あらすじ
みんなはすこしかんがえてから、「いいねえ、それ。」といって、そのつもりになりました。荒井良二、ファン待望の新作。
感想・レビュー・書評
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絵の可愛いが過ぎます。
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何を聴いてもそのつもりになっちゃうそのつ森の動物たち。ゆずれないことってないんでしょうか。ふんわりゆるゆると暮らすことの幸せに溢れた一冊です。(はま)
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遊びには、見立てるというのがある。
積み木を電車に見立てる、自動車に見立てる。葉っぱをお皿になどなど、見立てることは子どもの遊びの重要な構成要素だろう。
最近の子どもは、遊ぶのに見立てる能力を使うことも昔ほどないかもしれない。実物のミニチュア版の人工物が玩具としてたくさんあるのだから。人間としての能力を磨くという点では、今の子どものほうが大変かもしれない。
この絵本を見ながらふと思ったことであった。
しかし、それよりも・・・・・。見立ては、具体物がそこにある。しかし、そのつもりになるは、そこに具体物は存在しなくてもよい。つもりになれる、イメージの操作は、どのような認知発達過程を通して可能になるのか?解明されているようで、されていないのではなかろうか。
そのつもりになれることは、人の能力の中で、また想像性豊かに生きるためにとても重要な能力だろう。 -
こうなったらいいな、と理想ばかり言うとみんなは賛成してた。でも、こうしていいったらいい、と現実的なことを言うと、みんな大反対した。おもしろい。
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荒井良二さんらしいゆるーいイラストとゆるーいと思いきや意外とシビアな展開。
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小さい動物たちかわいい。にわかに賑やかになり、スッと静かな世界に戻る。おしまいの静寂がとても良い。ちいさなこえで話している彼らの輪に一瞬だけ入ることを許されたような。
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「みんなは少し考えてから、「いいねえ、それ」と言って、そのつもりになりました。「そのつ森」での、動物たちの会議をほのぼのと描く。」
つもりになってみるというのは、とてもたのしいことです。
リスになったつもりで、森の中をかけまわってみたり。
海へ行ったつもりで、泳ぐマネをしてみたり。ちょっといい気分。
のんびりと絵本を見ていると、そよそよふく森の風を感じます。シカや、フクロウや、オコジョたちの話声がいつまでも聞こえてくるようです。
(『どの本よもうかな?3・4年生』国土社 の紹介より) -
この話も絵も息子にとっては心地よいみたいで「読んで読んで!」が凄いけど、すぐ寝ちゃうこともよくある。
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2022.2 動画 中学年
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[台東区図書館]
リサイクル本コーナーで。
一人で文字読みを始めた幼稚園児さん用の本を探していたら、かわいい絵柄の新井さんの本発見!
題名とパラ見した内容から"そのつもり"になっておしまい、とホンワカ終わるのか、"そのつもり"だけだとだめだなーと大人が日常を振り返るような、ちょっとした教訓的エピソードに転ぶのか、と思って読んでみたけれど、結果は意外。「なにもしないでこのままがいい」というリスの提案は"そのつもり"にならず、かといって仲間外れにされるとかでもなく、ウシさんの登場でうやむやに。しかも〆に聞こえるちいさい声も、"いいねえ、それ"ではないんだなー?"そのつ森"ネーミングも特にひっかけはなく、単にこの言葉の響きからシチュ(そのつ森)を思いついた筆者の、森の中での一コマ、だったのかなー??
どうしてもひねりや締めを期待してしまう身としてはちょっとオチが欲しい気もしてしまったけれど、幼稚園生にこの絵柄と動物、雰囲気はぴったりでしょう。