トカゲのすむしま

串井てつお

• 講談社 (1998年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[cinejazz0906さんの感想 · 2024年8月24日]

〝ある島に､年取ったトカゲが､たった独りで住んでいました。トカゲは､海鳥たちが毎年この島にやって来るのを､とても楽しみにしていました。鳥たちは､ここで卵を産み､雛を育てるのです。ある日の朝､海辺に茶色の油とたくさんの海鳥が打ち上げられていました。トカゲは信じられない思いで､波打ち際を歩いていると､一羽のウミスズメが､息も絶え絶えで震えているのに気が付きました｢まだ生きている! 何とかしないと｣ トカゲは､ウミスズメの子を咥えると､大急ぎで自分の巣穴へつれて帰りました･･･〟年老いたトカゲの愛情物語です。

[unknownさんの感想 · 2020年9月27日]

年取ったトカゲが1匹で住む島
油がこぼれて海鳥たちがたくさん打ち上げられて死んでいる
ウミスズメの子供が1羽息があったので連れて帰って解放する
餌の魚も獲ったりして元気になる
海すずめは残りたいというが、仲間のところへ帰るようすすめる

[inakagjさんの感想 · 2013年4月28日]

ほんのりくる。
自分も寂しいのにもっと広い世界を見せようと突き放す姿にぐっとくる

[akiuwaさんの感想 · 2012年1月18日]

表紙のトカゲが印象的だったので借りてきたら、講談社絵本新人賞受賞作品となった作品でした。子どもには絵を見せるだけでも刺激になるのでは、と思います。