新装版 八方にらみねこ (講談社の創作絵本)

著者 : 武田英子
制作 : 清水 耕蔵 
  • 講談社 (2003年1月20日発売)
4.22
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  • 16レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061322653

新装版 八方にらみねこ (講談社の創作絵本)の感想・レビュー・書評

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  • レビュー数が少ないのが、とても残念。こんなに面白いのに。
    序盤懐かしさに心がふわっと和み、中盤は迫力で圧倒され、粋なラストにはまたもやほんわかとする。第19回ボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞作品。このエルバ賞というのは子どもたちが選考するらしい。
    そして第4回絵本にっぽん賞受賞作でもある。
    福音館の「母の友」という本の、昭和55年3月号に掲載されたという作品の絵本化。

    捨て猫の小さなミケが、雪道をひとりでとぼとぼ歩く絵から始まる(もうここだけで切ない)
    ミケを拾って可愛がってくれたのは優しいおじいさんとおばあさん。
    せめてもの恩返しにと、養蚕の季節に蚕を狙ってやって来るネズミ退治に挑むミケだが。。

    3ページ目の小正月(1月15日)の部屋のしつらいが、とても懐かしい。
    柳の繭玉飾り、丁寧に飾られた神棚、囲炉裏で炙られる魚、山盛りのミカン、背負い籠にまでしめ縄が飾られている。
    よくよく考えてみればこのような風景は私の思い出には存在しないはずなのに、「郷愁」というのはどこから湧き出るのだろう。もしや遺伝子に組み込まれているのだろうか。
    ラストから2ページ目の里山の風景にも、じわぁっと小さな涙が出そうになる。これは山桜、これは菜の花、これは蒲公英、馬小屋の屋根のナズナにまで不思議な親しみを感じるのだ。

    さて、あべこべにネズミに退治(?)されて散々な目にあったミケは、「こんなことではなさけない」と、山に修行に行く。ネズミたちの歌で唄われていたヤマネコ様に、にらみの術というのを教わりに行くのだ。
    ここからはうって変わって大迫力の絵が続いていく。それがこの表紙絵。
    鮮やかな色彩と、ミケのらんらんと燃える眼。ヤマネコ様の、もう怖いこと怖いこと。ほとんど劇画タッチ!さぁ、弱虫で小さなミケは辛い修行に耐えて、無事元の家に戻れるのか・・?

    「猫の恩返し」の話と言ってしまえばそれまでなのだが、それだけではない奥深さがある。
    養蚕業が盛んだった頃の話でもして、ぜひ子どもたちの興味など惹きつけたい。
    美しい絹糸を紡ぎだすまでの、ご先祖様たちのそれはそれは大変な苦労。
    桑の木を育て(地図記号にあった、アレです)休みなく綺麗な葉を与え続け、一家総出で蚕たちのお世話に追われただろう日々。
    繭玉を煮て中のサナギを死なせるところでは、必ず「可哀想=」と声が上がるかも(笑)。
    そして、自分たちの暮らしを支える大事な「お蚕様」を狙うネズミを退治するために、猫もひと役かっていたこと。作者の後書きによれば、養蚕農家は猫の絵馬を神社に奉納していたらしい。

    本当に残念なことに、私は養蚕の過程をこの眼で見たことがない。
    説得力に欠けることこの上ないので、この際もう少し蚕について学んでおくことにしよう。
    可愛いだけじゃなく、賢さと凛々しさもある猫のお話。描きこまれた日本の風景にもご注目。
    ネズミたちの歌にメロディを付けて歌うともっと楽しいだろうなぁ。練習しようっと。
    約10分。幼児から大人まで。

  • ★★★★★
    私の定番読みきかせ絵本です。
    にぎやかでも読み始めるとみんなお話に引き込まれます^^
    みけといっしょに修行しちゃうみたいで、目がイタイとか、にらみの術で目つき悪くなったりする副作用が・・
    (まっきー)

  • 図書館で見かけたとき、小さかった頃に読んで面白かった記憶が一瞬で戻った。みけのいじらしさや、にらみの術を身につけるスポ根ぽい要素や、一度コテンパンにされた相手(ねずみ)に打ち勝つ成長譚に、子供ながらに萌えたのだと思う。
    いま、自分の子どもが何度も読み聞かせをせがんでくるのが嬉しい。
    きっと、ストーリー的にも魅かれる要素が多いんだろうな。
    絵も、みけが成長するにつれ、精悍に変わっていくところがかっこいい。やまねこや成長したみけ、迫力があって引き込まれる。

  • ねずみにバカにされる子猫。
    「八方にらみ」の術を伝授され必死に練習します。
    ものすごい迫力の絵でぐいぐいひきつけられ、思わず力が入ってしまいます。
    つらいときに読むと元気が出るかも。読み聞かせにも最適です。
    表紙絵からすごい迫力。

  • 研修で知り、借りてよんだ。

    捨てねこだった子ねこを拾ってくれた、
    ばあさとじいさ。恩返しのつもりで、
    おかいこをねずみたちから守ろうとしても、
    ちびねこのみけでは力不足。みけは
    「八方にらみの術」を会得するために、
    山に修行に入りますが!?
    (カバーそでより)

    表紙がかわいい。
    地の文もセリフも、わかりやすい方言。
    「八方にらみ」という言葉を初めて知った。
    はじまりは小正月で、おわりは春。
    懐かしい日本の風景と養蚕業。
    「やまねこさま」が妖怪みたいで、それもまた、子どもにうけるのかもしれない。
    本編のみけの目はぎょろぎょろしすぎていて、マンガ『NARUTO』を思い出した。

  • おじいさん、おばあさんに助けてもらったこねこ。恩がえしをするため、ねずみとたたかいます。「八方にらみ術」を手に入れるため、山に修行に入りますが・・・

  • 4,5分

    むかしばなし。
    蚕を食い荒らすねずみを睨んで追い払うねこ。
    むかしばなしとして読んであげるには良いと思います。

    ねこが八方にらみねこになるために
    すごく頑張って修行しますが、
    それほどの恩義をじいさんばあさんに
    感じるようになったという描写がないので
    少し物足りなく感じました。

    長いバージョンの話があるのかな・・

  • かわいがってくれるおじいさんとおばあさんの役に立ちたい、子猫のみけ。

    「おかいこさま」によって来るネズミにバカにされ、追い払うこともできない子猫は、
    厳しい修行に出る。


    血のにじむような努力をして、立派に成長するみけの姿が、感動です。


    11~12分くらい。

  • "キュー バタン"が気に入ったらしい。。。

  • 6年1組 2011/11/8
    5年2組 2010/7/13

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