- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061323476
作品紹介・あらすじ
野村萬斎氏(狂言師)推薦!
「狂言」を通して、表現の楽しさを子どもたちに伝えたい――。この「狂言えほん」シリーズが、小さな子どもにとっての最初の一歩になれば、私もうれしいです。
~「ぶす」は、こんなお話です~
むかし、あるお屋敷に、主人と2人の家来がおりました。ある日、主人は「このつぼには『ぶす』というたいへんな毒が入っている。くれぐれも近寄らないように」と家来に言いつけて、出かけていきました。「ぶす」を見てみたくなった2人の家来は、「あおげ、あおげ」と、毒の風にあたらないように扇であおぎながら、つぼに近づきます。ついにつぼの中を見た2人は、「ぶす」が砂糖であることを知り、夢中でぜんぶ平らげてしまいました。帰ってくる主人に言い訳をするために、2人が考えたこととは、いったい?
※読みきかせ……3歳から
ひとり読み……小学校低学年から
感想・レビュー・書評
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同タイトルの本がでポプラ社からも出ていて、そちらは内田麟太郎さんの文と長谷川義史さんの絵。好みの問題だが、私はこちらのささめやゆきさんの絵の方がシンプルで好きだ。
皆さんよくご存じの狂言で「にほんごであそぼ」にも時々登場する。
読んでいると、野村萬斎さんの朗々とした声が脳内で響いてきそう。
「ぶす」とは「トリカブト」の猛毒のことらしい。ドキッとするほど綺麗な花なのにね。
後書きに詳しく載せてあるので、出来ればそちらも読んであげたい。
貴重品だった黒砂糖を、ある屋敷の主人が手に入れる。
使用人に食べられまいと「これはぶすという猛毒だ」と嘘をつき、独り占めしようとする。
ところが主の留守の間に使用人がしたことは・・・
「あおげ あおげ」「あおぐぞ あおぐぞ」というふたりの使用人の掛け合いが可笑しい。
扇で風を送っては、「ぶす」に恐々近づく場面だ。
好奇心だけで「毒」と言われるものに手を出せるものなのか、首をひねるところ。
たぶん太郎・次郎の二人は、主をそもそも信頼して無かったのだろう。
「ぶす」を食べきったあとの処置が、それはもうすごい。よくぞここまで。
しかも、ここからが特に面白いところ。
常日頃どんな目に遭っているかが、ここで良く分かるというもの。
ラストはほとんどコントのようで、これを生かすには思い切り楽しそうに読むしかない。
昔々、ひとびとはこんな話を考えて鬱憤を晴らしていたのね。
読んでいてこの主に同情心のひとかけらも浮かばない・笑
室町時代に成立されたとされる古典芸能の狂言を、一度は能楽堂で観てみたいものだ。
約9分半。出来れば中学年以上に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
福音館 ぶすのつぼ
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易しい言葉で書かれている。「あおげ、あおげ」「あおぐぞ、あおぐぞ」と狂言の言い回しもあり
コミカルな展開に絵があっていると思う -
6-1 2022/11/09
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5-1 2020/02/19
5-3 2020/02/12
5-2 2020/02/12
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「落語」に。 -
10分。狂言絵本だが、難しいところはなく、1年生でも内容に引き込まれて集中できていた。最後のところでは笑いもおき、緊張と緩和がある良い読み物。
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10分
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面白い。
あたまいい。 -
2012年5月8日
装丁/タカハシデザイン室 -
2019年度 5年生
触ってもいけない「ぶす」に興味をもち、二人は、中身を見たいと気持ちを駆り立てられる。
壺の中身を見る迄、又、中身を見た後の二人の掛け合いが面白い。
子供達からの感想の一つに、「ぶす」を食べた後、言い訳を考えることが面白かったと。
子供達は、静かに話に耳を傾けながら、それぞれ、色んな思いで聞いてくれていました。
2018年度 5年生 7分
甘くて美味しい黒砂糖を毒の「ぶす」だと偽って一人占めしようとした主人が家来に一本とられたお話。
主人の嘘を見破っていく展開、ぶすを食べる為に家来が思いつた事とは?!
家来の方が一枚上手でした。
変更がなければ来年の6年生の教科書に出てくる予定だそうです。
昔話や伝統の絵本もいいですね☆
2018年度 2年生 7分
やはり、『ぶす』って見るだけで、クスッと笑う子がいました。
なぜ、掛け軸を破ったり、お茶碗を割ったりするのだろう?と、話の展開が面白く、聞き入ってくれていました。
2016年度 5年生 8分
2013年度 6年生
2010年度 6年生 5月 7分
ちょうど来月、狂言を学校から観に行くので、
タイミングとしては、良かったと思います。
どんなお話もさすがに静かに話をきてくれています!
6年生になると本選びに悩みますが・・・
今までもホッと出来るものや落語本が好きみたいですね。
最後の一年なので、なるべく色んなジャンルのものにも
挑戦したいとおもいます。
お話し会が終わってから、先生からも子供達にお話があったようです。
教室に絵本を置いてきました!
2011年度 6年生 5月
2012年度 6年生 6月 8分
『ぶす』はお話は同じでも本により絵や文章の長さが全然違います。
こちらは絵も文章もシンプルで時間内に2冊めるようにと、短いこの絵本を選びました。
『ぶす』ではありませんが、六年生は二学期に狂言鑑賞があります。