てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)

著者 : 長谷川義史
  • 講談社 (2008年11月26日発売)
4.23
  • (37)
  • (30)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :216
  • レビュー :37
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061323872

てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 2008年発表。


    幼い頃亡くした父との思い出と
    父無き後の決意を、
    親しみやすい関西弁でユーモアと共に描いた
    心に沁みる絵本。


    この絵本は
    長谷川さん自身の
    子供の頃を描いた
    自伝的内容の
    亡き父への手紙です。

    キャッチボール、
    ひこうきショー、
    気前よく買ってくれたホットドック。

    小さな心に刻まれた
    思い出は尽きない。


    「かわいそうにと人は言うけれど、
    ぼくよりおとうちゃんのほうがかわいそうなんとちがうやろか」

    という言葉は
    まったくその通りだと思う。

    子供は大人が思うほど
    弱々しい存在じゃない。


    物語の中で、
    万引きをしそうになる「ぼく」をとどまらせたのは、
    天国へ行った
    おとうちゃんに会えなくなるという思いでした。
    (犯罪者になると地獄へ落ちるから)


    死んだハズのおとうちゃんに
    もう一度会うという不思議体験を
    セピア色に描いたページや、

    裏表紙のモノクロの家族写真が
    強烈に切なさを運んできます(T_T)



    自分自身、
    5歳の時に親父を亡くしています。

    昔気質な人で、
    飯食ってんのに平気でちゃぶ台ひっくり返すような
    リアル「星一徹」な人でした(笑)
    (漫画『巨人の星』に出てくるおとーちゃん)

    仕事はキラッキラのラメ衣装を着た
    プレスリーのイラストが
    バーンと描かれた(笑)
    ロックンロール号を操る
    長距離トラックの運ちゃんで、

    1ヶ月に2日しかない休日やのに、
    いつも俺たち兄弟が喜ぶ場所に
    ドライブに連れていってくれた♪

    周りのみんなは
    カッコ悪いってバカにしたけど、
    当時の俺は
    そのトラックに乗せてもらうのが
    なんや嬉しくて
    たまらんかったんですよね(^_^)


    自分が野球が好きで、本や活字中毒なのも
    親父の影響だし、
    バンドをやっているのもそう。

    カエルの子はカエルというか
    やっぱ血は争えんもんだし、

    自分の元となる
    揺るぎない『核』を作ってくれた人は、
    まぎれもなく親父だって
    今なら胸張って言える。



    生きたくても生きれなかった人たちがいる中、
    今生きてるって事は
    ほんまにありがたいことです。

    奢ることなく、
    先に逝ってしまった人たちの想いを
    無駄にすることなく、
    凛として生きていかなきゃって
    この物語を読んで改めて思いました。



    大切な人を亡くして戸惑う、
    沢山の「ぼく」に幸あれ。


    明日はもっと
    笑えますように。

  • 夫を亡くした母親と父親を亡くした子ども。どちらが苦しくて悲しいのか。そして大変なのか。私の叔父さんは「子どもは周囲の人から『可哀想だね』と言ってもらえるけど、そんなことを母親は言ってもらえない。だから母親の方が大変」と言っていました。本当にそうなんでしょうか!?
    子どもと大人では背負える重さが違います。子どもは子どもの持てる分だけ悲しみや苦しみを背負うのです。大人にしたら、それは軽いのかもしれません。でも体の大きさと同様に心のキャパも違うのです。
    子どもは子どもで色々と感じて頑張っているのです。だから子どもも大人も大切な人を失ったのは同じで、その悲しみや苦しみは重さは違うけど同じなのです。
    この作品を叔父に読んでもらいたいです。

  • おとうさんを亡くした男の子が天国のおとうさんに向けて語りかけるように思い出を振り返る。
    大人が不用意に発する言葉…悪気は無いし、自分のことを思ってくれてるとを受け入れた上で「ちょっと違うなぁ」ってあたりに胸が締め付けられる。
    でも本人は至って淡々と語っているし、途中ぷっと吹き出す部分も。

    娘に読んでいて一番最後泣いてしまった。

  • 私は父の息子です。
    それは、私自身が父親となった今でも変わりません。
    将来、父が亡くなることがあっても、やはり変わりません。

    普段、これといって連絡を取り合わずにいても、父が私のことを折りにつけ心配していることは判ります。
    それは私が、思春期を迎えて無愛想になり、体格でも私を追い越した、息子に対して同じ思いを抱いているからです。

    私は、父の息子で、息子の父です。

    父親は、いつまでたっても、きっと死んでからも息子のことを心配するものなのでしょう。
    誤解を恐れずに言えば、それは妻や娘に対する愛情とは、ほんの少しだけベクトルが違うもののように思えます。

    私は、あえて歩調を合わせること無く、息子の前を歩きます。
    時折、思い出したように振り返り、「だいじょうぶかっ?」と声に出さずに尋ねます。
    息子は無愛想に頷くだけです。

    私が父に、そうしてきたように。
    かつて、きっと父も祖父に、そうしていたのでしょう。
    いつか、きっと息子も孫に、そうされるのでしょう。

    そんなことを考えさせられる、素敵な絵本です。

    全ての父親と息子達におすすめです。

  • 2008・12・18

  • 亡くなったお父さんへの気持ちが素直に描かれている

  • 2014/9/9 6-3

  • 亡くなってしまったお父ちゃんへの手紙。

    『おかあちゃんがつくったる』の前作。
    父親を亡くした子供の素直な気持ちが綴られてて、切ないけど心が暖かくなる絵本。
    最後の言葉の締めが「しんぱいしないでくださいね」だったのには泣いたわ。

  • ぼくのおとうちゃんへの思いにぐっときます。

  • 涙腺じわっときた。

全37件中 1 - 10件を表示

長谷川義史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
長谷川 義史
くすのき しげの...
マージェリー カ...
中川 ひろたか
湯本 香樹実
長谷川 義史
いちかわ けいこ
にしまき かやこ
酒井 駒子
よしなが こうた...
室井滋
マージェリィ・W...
かがくい ひろし
モーリス・センダ...
平田 研也
有効な右矢印 無効な右矢印

てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)はこんな本です

ツイートする