キンコンカンせんそう (講談社の翻訳絵本)

  • 講談社
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本棚登録 : 88
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061324336

作品紹介・あらすじ

戦争をおしすすめる将軍たちは、教会の鐘まで兵器にしてしまいます。ところが…。イタリア児童文学の巨星ロダーリが贈る、人間の愚かな行為を、ユーモアをもって戒める反戦絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 教会や学校の鐘を使って大砲作ったら、キンコンカンとなるものだから、兵隊さん達楽しくなって戦争終わっちゃった。
    こんな戦争の終わり方ならいいなぁ。

    …なーんてのどかな絵本だと思っていたら、この世界一でっかい大砲は核兵器のことなんだそうだ。
    平和は勃発するが、戦争は長い準備があって起きる。勃発することはない。んだそうだ。
    目から鱗。こんなに深い絵本だったとは。
    読みが足りなかった。

  • 戦争を続けるために、鐘まで集めて武器を作る軍部指導者。かつて日本もやっていたことを忘れてはなりません。作ったドデカ大砲が、両国でキンコンカンと平和の音色を響かせて、今すぐ、こうやってすべての戦争を終わらせたい!

  • そのころ、みんな戦争をしていた
    お互いに鉄砲や大砲でお互いを殺し合っていた

    戦争は終わりがみえず、金属が足りない
    国中の時計塔や教会や学校から、鐘という鐘を集めて巨大な大砲を作った

    運命の日、大砲から撃ち出されたものは…?

    〇両軍の軍服がそっくりなのことに、現状を思いつらく思う
    すべての兵器は鐘の音を鳴らすか、みどりの窓口指に触れられてしまえばいいのに

  • 終わりの見えない戦争が長く続き、鉄砲だの大砲だのを造るための鉄や青銅が底をつき始めた。「国中の時計塔、教会、学校のベルというベル、鐘という鐘を全部集めてこい! 溶かした金属で世界一でっかい大砲を造るんだ! 敵に一発くらわしたら、この戦争に勝てる!」と豪語する最高司令官の命令で完成した巨大な大砲は、持ち上げるのに100台のクレ-ン車を使い、前線まで運ぶのに200輌の機関車が必要だった。兵隊達は凄まじい爆音に備え、綿を詰めた耳を塞ぎ、じっと発砲の時を待った。<キン!コン!カン♪~>の鐘の音が響き渡るまで・・・

  • 戦いをはじめる隊長と、それにつき合う兵士たち。大砲からキンコンカンと鳴る鐘の音。いったい何を表しているのか。隊長たちはなぜ逃げてしまったんだろうか。また戦いをどこかで始めるつもりなのか。それとも、自分たちの愚かさに気付いたのか。

    意外な結末に、戦争とは、平和とはなにか、考えさせられる。世界から、人を殺す兵器がなくなればいいのに。

    アーサーさんから、読み聞かせをするなら、大将の名前を百回練習してくださいね。と。明後日は、札幌市の北星大学で授業します。一般の人も入れますよ。と話しながら、サインをいただきました。とてもとてもあたたかく、磨かれた言葉に感動しました。

  • 絵本は平和・戦争をわかりやすく心にストレートに届けるのにも有効だと思うのですが、これはモヤっと。
    首謀者だけに責任があるような描かれ方をしていますが、果たしてそうなのかな?
    大好きなアーサー・ビナード氏の訳でしたが、残念。

  • キンコンカンは戦争を止める合図。
    キンコンカンはお祭りを始める合図。
    キンコンカンは教会の鐘の音。
    キンコンカンは学校の始まる音。

  • 戦争をしている二国間でお互い武器を作る金属が底をつき教会の鐘まで使って相手を撃ち任せる大きな大砲を作る。その大砲から発砲させると不思議な音が響き渡る。キンコンカンキンコンカン....
    相手の大砲も発砲するとやはりキンコンカン キンコンカン.....お互いの前線の兵士たちは平和が来たと喜び合う。二国の大将は自分の車で走り去るがその後をキンコンカンの音がついて行く。本当にこんな日が早く来るといいな.......

  • 戦争のことをユーモアをもって表紙しているが、あまりにも絵空事になっていて、大人としては面白くもあるが子供たちには理解できただろうか?

  • 【母セレクト】
    ロシアとウクライナが戦争中で
    せんそうを覚えた子どもたちに読み聞かせ。
    ベルを溶かして大砲を作ったら
    撃とうとしてもキンコンカンと鳴る...
    その後の展開はよく分からなかった。

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著者プロフィール

1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている。『チポリーノの冒険』『青(あお)矢号(やごう) おもちゃの夜行列車』『空にうかんだ大きなケーキ』『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』『猫とともに去りぬ』『ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語』『パパの電話を待ちながら』『緑の髪のパオリーノ』『クジオのさかな会計士』などがある。

「2022年 『うそつき王国とジェルソミーノ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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