タップのゆめ (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (2010年11月16日発売)
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感想 : 9
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本 ・本 (28ページ) / ISBN・EAN: 9784061324428

作品紹介・あらすじ

ああ美しい――めくるめく立体劇場!
精緻な立体造形による、静寂と躍動。ぼろぼろのタップシューズが、命をふきこまれ、誇りを得るまでの物語。

●人形が生きて動いているようです。お話を温かく包んでいます。この人形は読者と心通わせそうです。タップやスミスさんに会いたくなります。子どもたちの反応が楽しみです。――ジュンク堂書店池袋本店・市川久美子さん
●絵や写真、どちらでも表現できない独特の世界。靴たちの表情が、生き生きとしてなんともかわいらしい。読みながら、今はいている自分の靴でさえ、たまらなくいとおしくなりました。――旭屋書店本店・福井直美さん
●本当に美しい! 奥行きがあって、精密で、どきどきするような世界! 靴たちの人生が、その持ち主との濃厚な時間を感じさせ、自分の靴の手入れもちゃんとしようと思いました。――ジュンク堂書店難波店・森口泉さん
●どこか温かくてレトロな絵(写真)に、魅力を感じました。まるで人形劇を観ているかのようです。――丸善書店津田沼店・竹澤恵さん

感想・レビュー・書評

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  • 〝街外れに、靴の修理屋さんがありました。お店では、スミスさんが、今日も楽しそうに、手を動かしています。靴たちはみんな、からだを直してもらう日を、まっています。タップシュ-ズのタップは、スミスさんの仕事の音が大好きです。夜になって、お店が静まりかえると、靴たちのお喋りがはじまります。 「タップ、君の夢は、何なんだい?」「えっ、ぼくの夢?」・・・ぼくの夢って、何なんだろうと、考えているうちに、修理の日がやってきました・・・〟ぼろぼろのタップシューズが、命を吹き込まれ、夢と誇りを得る物語を、立体造形による躍動感みなぎる大人の絵本。

  • 装丁/城所潤(ジュン・キドコロ・デザイン)
    DTP/脇田明日香

  • 大事に使っている物は、時に物ではなく、戦友のような存在になるものです。
    「お帰り」のセリフにそんなことを感じました。

  • まるで、人形劇やミュージカルを観ているような気分に。
    靴の修理屋さんにある、いろんな靴たちの物語。
    修理してくれるおじいさんに直してもらったら…?
    「タン タタタン トン トトトン」。
    タップは、音が好きでしたよ。

    みんなの夢が広がります。

  • 立体造形を用いた特殊映像作品です。
    いろいろな靴たちが、修理屋のスミスさんの店で、
    直してもらうのを待ちながら、夜な夜なおしゃべりをします。
    トゥシューズの夢はまたルーシーを踊ることだし、
    ハンティグブーツの夢はご主人さまと狩りをしながら世界中をまわること。
    で、タップシューズのタップの夢って?
    スミスさんは時間をかけて丁寧にタップを修理します。
    そして優しい持ち主のジョニーのもとへ。
    直す人とはく人の愛情をたっぷりもらって、
    タップはジョニーと夢中でタップを踏みます。
    タン タタタン トン トトトトトン
    立体造形ならではの躍動感があって、そのシーンがすごくステキ。
    スミス、タップ、ジョニー、みんなの幸せを感じることができる絵本です。

  • くつのタップ。

    ぼろぼろになって修理に出された。
    そこにはヒールや運動靴などぼろぼろになった靴の仲間が。

    夜な夜な靴同士で、靴の夢を語ります。
    タップの夢は叶うかな?

  • パペットを使った幻想的な世界感が素敵。

  • 購入日:----/--/--
    読了日:2010/12/03
    立ち読み。

    NHKの新・三銃士の人形劇みたいだな~と思って。
    立体が、背景も含めてすごくきれい。
    このままアニメーションになってもいいくらい。

    靴の修理屋に出されたタップシューズのタップ。
    バレーシューズやトレッキングシューズは夢を語れるけれど、タップは語れない…。
    でも、修理が終わって、ご主人の元に戻るころには、自分の夢を思い出せたよう。
    直ぐに持ち主の足が入ってきた、というところが、タップシューズ視点が強調されていてよかったと思う。

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著者プロフィール

美術作家。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業後、株式会社白組に入社し、ビジュアルエフェクトデザインを担当。立体造形などを用いて、さまざまな特殊映像作品を手がけている。
絵本作品に『そらとぶでんしゃ』『おたんじょうびケーキ』『どすこいすしずもう』などがあるほか、挿絵を手掛けた作品に『ぼくのミギ』『ぼくたちは卵のなかにいた』などがある。

「2021年 『もののけ屋 三度の飯より妖怪が好き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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