新幹線のたび ~はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断~ (講談社の創作絵本)
- 講談社 (2011年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061324619
作品紹介・あらすじ
朝、6時15分。まだ明けきらない新青森駅のホームから新幹線『はやぶさ』にのっ て、はるかちゃんとお父さんの旅は始まります。これから3つの新幹線を乗りつい で、鹿児島のおじいちゃんの家まで行くのです! さて、どんな風景が二人をまって いるでしょう……。1日のなかで、季節が冬から春へと移ろっていく、こんな美しい 国土にわたしたちは住んでいたのだと改めて気付きます。びっしり描き込まれた、建 物や山。またこっそりひそんでいる変なものを探すのも楽しい本です。
【読者のみなさまへ】
東日本大地震で被災されたみなさま、たいせつな方を亡くされた方々に、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。
この本にも描かれた美しく、喜びにあふれていた多くの街が、3月11日に起こった大地震と大津波によって、筆舌に尽くせない壊滅的な打撃を受けました。
圧倒的な自然の猛威、二次的な災厄の巨大さ。無力感すら覚えます。しかしそれでも何かわたしたちにできることはないか? と考え、ささやかではありますが、作者の コマヤスカンさんの著者印税および小社の収益の一部(売り上げの5%)を、日本赤十字社を通じて東日本大震災の義捐金に寄付することにしました。
言うまでもなく日本はこれまでも、大きな自然災害、危機に直面し、そのたびに立ち上がってきました。そしていま、多くの国々から助けの手もさしのべられています。 わたしたちは、けっしてひとりではありません。心をひとつにして、わたしたちが力を合わせれば、いつか、この本で描かれたはるかちゃんとお父さんのように、美しい日本の国土を旅できる日は、また来ます。
それを信じて、本書を刊行いたします。
平成23年3月16日 講談社幼児図書出版部
感想・レビュー・書評
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長女 2歳0ヶ月
細かい絵で難しいかな、と思いきや地図の中から新幹線を探したり、下部にある座席の絵を指差したり楽しんでいました。
特に富士山が気に入ったようで、何度も富士山だよ〜と教えてくれました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは、新幹線で旅がしたくなる。細かいところまで、絵が書き込まれていて、何度見ても新しい発見があって楽しい。
しかし、日本は山が多いのだなぁ。 -
にっぽんのはしからはしまで行ったら、それはよるになるほど時間がかかるってことをこっちは知っていたけれど、思っていたよりもけっこう時間がかかってびっくりした。
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日本列島を描く角度がすてきです。
いい地図、日本が好きになる絵本。 -
西村繁男さんの「やこうれっしゃ」も良かったけれど、昭和な雰囲気。こちらは現代版という感じ。新幹線だし。さらに車内の様子とともに鳥瞰図も同じページに描かれているので、どこを走っているのかがわかり良かった。乗り換えの場面も描かれている。地図を細かく見ていくのも楽しい。娘は先日行った海遊館を見つけて喜んでいた。出発した新青森駅では雪が降っていたのに、到着した鹿児島中央駅では桜が咲いているのも、南北に長い日本列島の気温差を表していてためになる。読んでいて旅に出たくなる絵本。
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華々しくデビュー予定だった九州新幹線の記念絵本です
鳥瞰図モードになってるので再読
デジタルやグーグルアースに慣れた目には新鮮です
自分は西日本の人なので東北地図は珍しく感じて読み込んで楽しみました(^^) -
自宅の本棚
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長男1歳8ヶ月
絵がほんと細かくて、見てて飽きません!
自分用に借りてきて「子どもには細かすぎてまだ早いかなぁ」と思ったけど、よく広げてじぃっと眺めていました。 -
[墨田区図書館]
「子どもを本好きにする10の秘訣」>「世界・社会」で紹介された本。
でも今回借りてきたのは、図書館で見かけたからだったかな?今回新たに本紹介されていてちょうどいいと借りてきたんだったかな?登録日は2012年となっているから、実に足かけ5年かかったな、実際に読むまでは。
いずれにせよ借りてきてからもずーーーっと延長延長で置いてあった感があったけれど、昨日ふとした弾みにこれともう一冊、シリーズで読んでいた。どこまで読んだか、流しただけかはともかく、やはり多少気になって気に入ったことは確かだろう。ちょうど長崎旅行を計画しようとしているところだったんだけれど、「長崎まで新幹線で行きたい」と言ったんだから。流石に長崎まで、というのは旅の趣旨と違ってしまうから無理なんだけれど、鹿児島までとか、長野に名古屋経由でとか、他の新幹線の旅を計画してみようかな?
少し残念だったのは、各エリアの車内図の右上に小さな時計が表示はしてあるものの、しっかりとした時間がなかったこと。ただ注意して読んでいけところどころに朝早く、とか、あと〇〇まで何時間、とか旅の最後が夕焼けになったりとか、約1日で行けていることがわからなくもないけれど、途中で時間感覚をはっきりさせたくて少しもどかしく思ってしまった。それと、冒頭に出てくる八甲田トンネルに、「新幹線のトンネルではいちばん長い」と説明があったので、青函トンネルのほうじゃないんだ??と思ってしまったけれど同じ見開きページ左上に、「日本でもっとも長い"陸上鉄道"トンネル」、とあったから、きっと青函トンネルよりは短いんだよねぇ???ちょっと誤解のある書き方は嫌だったかな。でも二冊目の本で懸念は解消。青函トンネルは日本一長いトンネルで、長さは約53.9kmとある。そうか、このトンネルは"新幹線(だけ)のトンネル"ではないってことだったのかな?八甲田トンネルは約26.4kmとあるから、日本一長い陸上鉄道トンネルの約2倍だな。
また、折角探し絵的な要素を裏表紙に用意してあるなら、もっと探し絵、紹介絵的な説明も増やして、たまに説明のあるもの(上記の八甲田トンネルとか)に関しては、国内トップ3とかを列記するのもありなのでは、と思ったけれど、それだと盛沢山すぎてまた著者の意図からは逸れ、中途半端となってしまうものなのかしら?
ただこのままのイラストでもあまりない作りでワクワクするし楽しい。一緒に細かく読みたいと思っていたけれど、「新幹線の旅をしたい」と子どもが自分から思える本だったことを素直に喜ぼう。さて、この提案は実現できるかな? -
読み始め:3歳
新青森から鹿児島中央まで、おじいちゃんおばあちゃんに会いに新幹線を乗り継いで行く旅。
日本地図に沿って新幹線の道のりが描かれている。
絵がとても細かくて丁寧。
あちこちに動物やその土地で有名なもの(鬼や忍者、聖徳太子など)が小さく描かれていて、「ウォーリーを探せ」の要素がある。
新幹線が停まる駅名も網羅されているので、自分のおじいちゃんおばあちゃんの家の近くや、行ったことのある駅がどこにあるか、見つけるのを楽しんでいる。
もう少し大きくなってから読めば、楽しんで地理の勉強ができそう。