- 本 ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061324770
作品紹介・あらすじ
四季ねこ えほん 秋
とうめいな“秋風えのぐ”をひとぬりすれば……!
公園で出会った黒猫は、ふしぎな絵の道具をつかって、思いがけない風景を描きだしたのです。
ふしぎな猫と少女の出会いを描いた、心あたたまる物語。
※読み聞かせ 5歳から
ひとり読み 7歳から
感想・レビュー・書評
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今日はあきとふゆ。
まずはあきねこから(=^ェ^=)
今の日本は春と秋がほぼないような気候になってきてしまったけど、いつまでも残したい秋の色鮮やかな風景がとても印象的で素敵だった。
ふっと現れて、気づいたら消えていくのがこのシリーズのネコさんの特徴なのかしら?
筆を滑らせるだけであんな素敵な絵が描ける絵の具私もほしいなぁ。 -
かんのゆうこさんの四季ねこの秋ですね。
かんのゆうこさん(1968年、東京都生まれ)絵本作家
絵は、たなか鮎子さん(1972年、福岡生まれ)絵本作家、銅版画家。
ともだちと あそんだ かえりみち、
かのが、こうえんのまえを とおりかかると、
だれもいない ベンチのうえで、なにかが
きらっと ひかりました。
「さっき ひかってみえたの、これかなあ。」
かのが、ぎんいろの えのぐのチューブに
てをのばした、そのときーー。
「やあ、きみも えが すきなのかい?」
かのが おどろいて かおを あげると、
そこには、ベレーぼうを かぶった ねこが、
みずいれを もって たっていました。
あきねこが、がようしに いろんな あきの
ふうけいを かくと………?
素敵なファンタジーが画面いっぱいに広がります。たなか鮎子さんの絵が、美しく楽しげに踊っているようです。
かのは、うれしくなって、
おもわず いっしょに うたいだしました。
かんのゆうこさんの文章にも、ロマンがあふれていて、物語に引き込まれます。
ブクログの皆さんが、愉しく読まれている絵本です。私も、秋の雰囲気を愉快に味わうことができました。芸術の秋にふさわしい絵本ですね♪ -
かのが、公園で出会ったのは秋の風景を描いていると言うあきねこ。
あきねこは、チューブをぎゅうっとしぼって絵の具を出していく。
慣れた手つきで描いた絵はコスモス、ふわりと揺れながら歌い始める。
次に描いた絵は、すすきの野原でまるで金色の海のよう。さわさわとすすきのほが歌う。
今度は君が描いてごらんと言われ、3枚目の画用紙に現れたのは山の中で、森の木たちは赤や黄色に染まった木の葉を揺らして歌う。
あきねこ あきかぜ ごきげんよう
ことしの しごとは もう おしまい…と
気がついたら絵の中にあきねこの姿が。
風がやむとすべてが消えて、公園は秋の色。
たっぷりと秋の風景が楽しめる。
コスモスの艶やかなピンク色に黄金色に輝くのはすすきの野原、最後は真っ赤な紅葉。
そして、歌まで風に舞いながら流れてくる。
あきねこさんの上手な絵に身惚れてしまう。
10月になったと言うのに、昨日も今日もなんて暑さなんだろうか。
この絵を見て秋を先取りした気分。
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女の子「かの」の前に突然現れた「あきねこ」が、ガラス玉のように透きとおった「あきかぜえのぐ」を使って、まっ白な画用紙に絵を描き始めると、たちまち現れる、様々なあきのふうけいたち。
それらを見ていると、秋という季節は、こんなにも色に惹き付けられるものだということを実感させられる。何の花や木なのかを認識する前に、まず飛び込んでくるのは色の存在感。
そう思うと、秋って淋しげな印象だけじゃないんだね。現に物語のかのはとても楽しそうに見えるし・・と思っていたら、最後は哀愁感漂う終わり方に、少しの切なさが。
ちなみに四季ねこシリーズとして、他にも、「はるねこ」、「なつねこ」、「ふゆねこ」もあり、それぞれ絵を描く人が異なるそうなので、そちらも読んでみたい。 -
帰り道、かのが公園で出会った「あきねこ」と「あきかぜえのぐ」。透明な絵の具は、秋の風のからりとした感触を思わせますね。鮮やかな色彩の秋の風景が次々と描かれて、ラストでハッと気づきました。秋って、来たかと思うとすぐ通り抜けてしまうなぁ、と。
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「四季ねこ」シリ-ズの「芸術の秋」編です。ベレ-帽を被った黒猫が、透明な“秋風絵具”を使って、思いがけない風景を描きだすと・・・。不思議な猫と少女の出会いを描いた、心あたたまる幻想の絵本です。
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金木犀の花の香りが漂う今の季節にピッタリ!
年々と短くなってきている秋時間を堪能しよう♪ -
あきねこは不思議な絵描き、銀色の秋風の絵の具で描かれたのは、ピンクのコスモスや黄色いすすき、色鮮やかな紅葉に景色を一変に切り替えてしまう。
あきねこは、どこへ行ったのかな -
息子6歳4ヵ月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子がほとんど一人で読むようになってきて、母はサミシイ。
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
何度も読む(お気に入り)
ちょうど良いボリューム
その他 ◯
秋のおはなしなので、秋に読むべきでした。
読み聞かせするときは、真剣にきいていましたが、
その後手を伸ばすことはなく、残念。
秋の情景が素敵。 -
あきねこがもつ不思議な絵の具でかいた絵の世界にひたる。
少し長いお話だから途中でとめようとしたけれど、さいごまで一気に読みきった。
C8771
5歳5ヶ月
著者プロフィール
かんのゆうこの作品






私「あきねこ」だけ、かなり前に読んでいまして、実ははっきりとは思い出せないのですが、『筆を使って』というので、...
私「あきねこ」だけ、かなり前に読んでいまして、実ははっきりとは思い出せないのですが、『筆を使って』というので、ちょっとピンと来ました(ΦωΦ)
それから、秋を感じさせる切ない場面もあったと思いますので、もう少し涼しくなったら、改めて再読してみたいです。
『滑らせる』でしたね(^_^;)
『滑らせる』でしたね(^_^;)
描く絵が段々と秋が深まっていくんですよね。
たださんが切ないとおっしゃる場面はきっとあそこかな…と想像してます...
描く絵が段々と秋が深まっていくんですよね。
たださんが切ないとおっしゃる場面はきっとあそこかな…と想像してます(ネタバレしちゃうので想像するだけにしておきます)
秋らしい色彩ですし、涼しくなった秋に読むのにぴったりの絵本ですよね(*^^*)