はじめての伝記えほん ナイチンゲール (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (2012年6月29日発売)
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本 ・本 (36ページ) / ISBN・EAN: 9784061325111

作品紹介・あらすじ

1820年、イタリアのフィレンツェで生まれた、ある女の子がいました。彼女の名は、フローレンス・ナイチンゲール。看護に生涯を捧げ、現代の看護学にも大きな影響を与えた人物です。裕福な貴族の家に生まれた彼女は、ひとつ年上のパーシーとともに、何不自由なく暮らします。必要なものは何でも与えられ、生涯働かなくても、ぜいたくに暮らせるほど、彼女の家はお金持ちでした。しかし、どんなに美しい服で姿を着飾っても、どんなにおいしい料理やお菓子を食べても、なぜか心が満たされません。唯一夢中になれたのは、、語学や数学などの勉強だけ。しかし、いくら勉強したとしても、いずれは母のように、同じような貴族と結婚するだけの人生が待っているだけなのです。「自分にしかできないことがあるはず」そう思い続けたナイチンゲールは、30歳を超える年齢になって、ようやく看護という「自分がやるべきこと」を見つけ、熱中することが出来るようになるのですが、彼女を待ち受けていたのは、苦難の連続だったのです……。

この絵本では、そんなナイチンゲールが、さまざまな障害を乗り越え、30歳を過ぎてから、ようやく看護の仕事をはじめ、クリミア戦争を経て英雄とされるまでに人生をメインに描きます。作者は、『ルドルフとイッパイアッテナ』などの作品で、人気のある児童文学作家の斉藤洋氏。斉藤氏独特の観点で書かれた、ナイチンゲールの姉であるパーシーとの対比の物語は、読み物としても楽しめます。絵を担当する植垣歩子氏は、かわいさと丁寧さを併せ持ち、非常に「絵本らしい」あたたかいタッチが魅力の人気作家。さまざまな世代に長く読んでほしい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 購入本。初めての伝記。時代背景で現代との違いが大きく、ナイチンゲールの偉業が今日の看護師の原点、とまでは分からなかったよう。しかし、伝記導入本のしては良かった。

  • 購入本。初めての伝記。時代背景の違いが大きくナイチンゲールの偉業が今日の看護師の原点、とまでは分からなかったよう。しかし、伝記導入本として良かった。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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