それなら いい いえ ありますよ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 643
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061325517

作品紹介・あらすじ

本作は、第34回講談社絵本新人賞佳作受賞作品です。
作者の澤野秋文氏は、第27回・第31回にも3回佳作を受賞しており、今回も佳作の受賞ではありますが、満を持して刊行が決定いたしました。澤野氏の作品の魅力はなんといっても、その「卓越した画力」にあります。細部まで緻密に描き込まれたタッチ、映画のようにダイナミックな視点で描かれた構図など、見ごたえのある画風が特徴です。
お話の内容は、グータラでなまけものの「ぎんた」と、怪しげなネコ「ちゃまる」が主人公の、和風テイストのお話。いつものように、家の掃除をさぼり、だらだらと過ごすぎんたは、ある朝、家にやってきた野良猫「ちゃまる」の後をつけることにしました。すると、ちゃまるは突然立ち上がり、しゃべりながら歩き始めます。驚いたぎんたは、恐る恐るさらにちゃまるを追いかけますが、その先にいたのは、家探しをちゃまるに頼んださまざまな動物たち。ちゃまるは、なんと、素敵な家を紹介してくれる、家探しの名人だったのです……。
テキストもシンプルでわかりやすく、昔話のような教訓も入った、安心して読み聞かせのできる好作です。  4さい~(総かな)

感想・レビュー・書評

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  • 野良猫がいろいろな家を斡旋するというのが愉快。ごちゃごちゃと描き込まれた絵が話にぴったりと合っていて、これまた愉快。

  • 第34回講談社絵本新人賞佳作受賞作品

    ちゃまるの怪しい行動になんだろうとワクワク引き込まれる。
    ズル賢く片付けなくていいようにぎんたがきれいな家を要望したり、ギンタの家が汚い家として大抜擢されるのがおもしろい。
    ぎんたの家がとことん汚く散らかって描き込まれている絵はじっくり見たくなります(笑)

  • なまけもの の ぎんた のいえは ねんじゅう ちらかしほうだい。

    そこにやって来たノラネコのちゃまる。
    ぎんたはちゃまるの後を追いかけて、ちゃまるの仕事を知って、なるほど、なるほどと笑う。

    「この絵が面白ーい!みて、何コレ。何がいるのー?」M9
    絵が色鮮やかで、細々と描かれる。
    雑多な品に森に隠れる怪しいもの。
    開くたびに新しい発見があるくらいたくさんの物、者で溢れている。
    けっこうマメなちゃまるが可愛いし。
    表紙と裏表紙の裏にニヤリとする。
    「みて!ここに皆んな、いるよ!ブタみたいなユーレイもいた!」M9
    読み終えて表紙を見て、余韻にひたる。

  • 古風で個性的な絵、隅々まで丁寧に描かれていて見てるだけでも楽しい。ストーリーも捻りがあって、幼稚園くらいの子供なら理解して驚きながら引き込まれるように楽しんでいた。個性的で面白い内容だと思う。

  • ユニークだし、とても面白くかわいい!世界観もグー(*^-゜)b
    ごちゃごちゃ描きこまれた絵も、いい味出していて、私は好きです。
    タイトルもそそられる(*^v^)
    澤野秋文さん、ですか。
    憶えておこう♪

  • 小物ひとつひとつが丁寧に描かれていて見入ってしまう。最後は頭のよい猫!

  • 息子8歳5か月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    読んだ◯
    何度も読む(お気に入り)
    その他

  • グータラで怠け者のぎんたの家は、散らかし放題。家探しの名猫「ちゃまる」は、鯉やくま、お化けに合った家を見つける。ちゃまるに、片付いてきれいな家を探してもらおうと、願いを書いて猫地蔵に貼っておく。それから、ぎんたはきれいな家に住めるならと掃除をしない。なかなか家を紹介しないちゃまるを探しに行くと、ちゃまるは、汚い家を希望するねずみの親分にぎんたの家を紹介すると言う。ぎんたは急いで家に戻り、一晩中必死で片づける。ちゃまるからの手紙「ここがお勧めの家です。でも、ねずみたちが待っています。」(32ページ)
    ※落語みたいなオチと細かい絵と構図がいい。

  • 絵がとてもいいです。すごく描き込まれています。
    話の展開も面白いし、オチも良い。落語みたいな感じですね。

    子供には年齢的に理解できるかどうか…というところと、絵の好みが違ったようなので、時間をおいてから再チャレンジしたいです。

  • まず、可愛らしい絵がとても気に入りました♪
    息子はページをめくるたびに、『あー!』と気になる生き物を指さして、にぎやかで丁寧な描写を楽しんでいました。
    内容もなかなか♪
    なるほどー!となるオチでした^ ^

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著者プロフィール

1981年生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。デザイナー。
第27回・第31回・第34回講談社絵本新人賞佳作受賞。
2013年に、はじめての作品となる『それなら いい いえ ありますよ』(講談社)を発表。
他の作品に、『たなから ぼたもち』(作・くすのきしげのり/あかつき教育図書)、『うみのそこたんけん』(文・中川ひろたか/アリス館)、『かべのすきま』 (文・中西翠/アリス館)、『じごくにアイス』(作・ナカオマサトシ/ひさかたチャイルド)、『ししにゃいとおしょうがつ』『スイカワンと きもだめし』(世界文化社)、『じつは よるの ほんだなは』『こんやも バクは ねむらない』『まねきねこ だいさくせん!』『かいじゅう たくはいびん』(講談社)などがある。

「2023年 『かいじゅう たくはいびん すききらいは だめ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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